ラグビーW杯「公式リセールサービス」とは?
ラグビーW杯のチケットを購入するとキャンセルすることはできず、転売も禁止されている。
しかし「都合が悪くなり観戦できなくなった」「目的とは異なるチケットを誤って購入してしまった」等、チケットを手放さざるを得ない場合もある。
このようなチケット購入者向けのサービスが「公式リセールサービス(再販サービス)」だ。
チケット購入者はこのリセールサービスにチケットを「出品」し、そのチケットが購入された場合、手数料(チケット定価の2%)が引かれて返金される仕組みになっている。
チケットを第三者に販売する場合、このリセールサービスの利用が唯一の方法となる。
一方、チケットが欲しい人にとっては、チケットを新たに入手できるチャンスとなる。
ここでは、このリセールサービスの内容を詳細にまとめてみた。
公式リセールサービスについて
サービス開始日時
・2019年8月10日(土)~
利用対象チケット
ラグビーW杯全試合の通常チケット(カテゴリーA~D席と車椅子席)
※セット券やプレミアムシートは対象外
(出品者)利用方法
ラグビーW杯公式チケットサイトへログインし、「マイチケット」から不要となったチケットを出品する。
非公式サイトで購入したチケットは出品することはできない。
チケットは1枚単位で出品可、試合日の4日前まで受付、出品の取り消しもできる。
リセールが成立するとメールで通知される。
紙チケットはチケットセンターに送付後に返金、eチケットは成立後に返金処理され、返金金額は手数料(チケット代金の2%)が引かれた金額となる。
リセールが成立しなかった場合は、試合日2日前に出品者に戻される。つまり、返金はされない。
(購入者)利用方法
リセールサービスで出品されたチケットは公式チケットサイトの在庫に随時反映される。
そのため、完売となっているチケットもタイミングが良ければ購入できるチャンスがある。
リセールにて出品されたチケットと、通常在庫のチケットが区別されることはない。
購入希望者は公式チケットサイトへログインし、画面下「次へ」ボタンをクリックする。
そして、対象の試合を選び、在庫があれば購入という流れ。
どのようなチケットがリセールサービスに出品される?
決勝トーナメントの試合のチケットが多く出品されることになりそうだ。
予選プール40試合は予め対戦国、会場、時間が決まっているのに対し、準々決勝以降の決勝トーナメントの試合は予選の結果により対戦が決まる。
そのため、応援する国が決勝Tに進出しなかったり、予選プールの結果が予想とは異なった場合、そのチケットを手放すファンが出ることが想定される。
例えばNZファンの多くはNZが予選プールBを1位で通過すると予想している。
予選プールB1位の国は準々決勝で10月19日(土)にプールA2位の国と東京で対戦することが決まっており、多くのNZファンはこの試合のチケットを購入しているだろう。
ところが、NZが予選プールBを2位で通過した場合、準々決勝は10月20日(日)にプールA1位の国との対戦となる。
そのため、NZファンは19日のチケットを手放し、20日のチケットを購入するということが想定される。
このように予選プール終盤や決勝トーナメントに入ってからは、リセールサービスへの出品が多くなることが考えられる。