ラグビー界における「ティア1(tier)」と「ティア2」とは?

ラグビーボール

ラグビー界における「ティア」の存在

ラグビー代表チームの強さを測る指標としてワールドラグビー(ラグビーの国際統括団体)が発表する「世界ランキング」がある。

これは、テストマッチの結果をポイント化することによりランキングされている(現在の世界ランキングはこちら

世界ランキングとは別に、ラグビーにおいては「ティア(tier)」と呼ばれる「階級」が存在する。

これは強豪国の「ティア1」と中堅国の「ティア2」、発展国の「ティア3」から構成。

ティア1、ティア2といった区分けに厳密な決まりやルールは存在せず、その国の強さや伝統、格により決定されている。

ティア1(tier1)の10カ国

国名 世界ランク W杯最高成績
NZ  1位  優勝 
イングランド  3位  優勝 
オーストラリア  6位  優勝 
アイルランド  4位  ベスト8 
南アフリカ  5位  優勝 
ウェールズ  2位 3位 
スコットランド  9位  4位 
フランス  7位  準優勝 
アルゼンチン  10位  3位 
イタリア  14位  予選敗退 

※世界ランキングは2019年10月1日時点

ティア1は「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の南半球4カ国と、「シックス・ネーションズ(欧州6カ国対抗)」の6カ国。

アルゼンチンは元々ティア2の国であったが、2007年W杯で3位、20011年W杯でもベスト8に進出。

2012年には南半球の強豪同士が対戦するラグビーチャンピオンシップに参加、現在はティア1の仲間入りを果たしている。

ティア2(tier2)の13カ国

国名 世界ランク W杯最高成績
フィジー 12位  ベスト8
日本 8位  予選敗退
ジョージア 11位  予選敗退 
サモア 15位  ベスト8 
トンガ 16位  予選敗退
ルーマニア 19位  予選敗退
アメリカ 13位  予選敗退
カナダ 22位  ベスト8 
ロシア 20位  予選敗退
ナミビア 23位  予選敗退 
ウルグアイ 18位 予選敗退 
スペイン 17位 予選敗退
ポルトガル 21位 予選敗退 

ティア1に続く、ティア2の国々がこの13カ国。

W杯には出場するものの、予選を突破する実力のないチームがほとんどだ。

このティア2の中でも注目されているのが2015年W杯で3勝を挙げた日本と、2勝したジョージア、そして強豪国にも善戦するフィジー。

この3カ国は実力的にティア1に近いとされている。

ティア3以下のチームはW杯に出場したことがないが強化に熱心なチーム。

アジアでは香港、ヨーロッパではドイツやベルギー、南米ではブラジルやチリといった国々だ。

※ティア1、ティア2のチームはList of international rugby union teamsを参照

日本が「ティア1」になるためには

japan

日本がティア1になるためには、まずはアルゼンチンのように「W杯でベスト8以上」の成績が求められる。

日本でのW杯でこの目標は達成したが、さらに2020年以降もある程度ティア1国と戦えることを証明することがありそうだ。

そして、2023年のフランスで開催されるW杯でベスト8に入れば、誰もが日本をティア1国として認めるだろう。

NZやイングランドのメディアの報道を見ていると、日本がアイルランドやスコットランドに勝利しても「奇跡再び!」「日本奮闘!」といったような言葉で表現される。

これには「日本が格上チームに頑張った」というようなニュアンスがあり、まだ自国にとって脅威の存在だとは思われていない。

日本がティア1国に勝利してもサプライズとしてではなく、冷静に日本の強さが分析されるようになればティア1への道も開けてくるだろう。

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