高校からの部活動は「ラグビー」がおすすめ?将来に繋げる部活動選び

ラグビーボール

高校からの部活動は「ラグビー」がおすすめ?

東洋経済の「漫然と高校の部活を選ぶと大きな損をする」という記事が非常に読み応えがあった。

内容は、スポーツで夢を実現するためには、高校時代の部活動の選択を戦略的に選ぶ必要があるというもの。プロ野球やサッカー選手になるにはライバルが多く非常に狭き門だが、将来に繋がるという意味ではラグビーはがおすすめであるという。

理由としては、高校から始める選手がほとんどで競技人口が少ないこと、花園は高校スポーツの中では注目度が高く、有望選手は大学への推薦や社会人の道が開けているためで、7人制はオリンピックの正式種目にもなった。記事はこちらを参照。

確かにその通りだが、ラグビーのスポーツ推薦で大学に行ける選手はごく一部で、トップリーグに入団できる選手はさらに絞られる。確率の面でみるとプロ野球選手になるよりかは可能性はあるが、いずれにしろ狭き門だ。

なお、野球に目を向けると、昨年の高校3年生の球児は全国で約5.6万人で、そのうち高卒でプロ野球へ入団した選手は約40人(育成込み)。プロへは大学や社会人経由で入る選手も多いとはいえ、高卒ルーキーだけで統計をとるとプロ入りの可能性は0.07%で、1万人のうち7人という超狭き門だ。

ラグビー人気の凋落に歯止めがかかるか?

東洋経済の記事で驚いたのが、高校生でラグビーをやっている選手の人数。1位野球、2位サッカー、3位バスケ、4位陸上、5位テニス、6位バドミントン、7位卓球、8位ソフトテニス、9位バレー、10位弓道、11位剣道、12位ハンドボール、13位ラグビーとなっている(2015年)。

1位の野球(16.8万人)は別格として、10位弓道(3.3万人)、12位ハンドボール(2.9万人)よりもラグビーは2.3万人でプレーしている人数が少なく、ベスト10にも入っていない。

肌感覚としては、ソフトテニス、バドミントン、弓道、ハンドボールを周りでやっていた人がおらず、これらのスポーツよりはラグビーの方が多いと思っていたが実態は大きく異なっていた。

また、10年前(2005年)と比較すると、ラグビーは2005年の29,773名→23,146名と選手が少なくなり減少率ではトップ。一方、卓球、剣道、ハンドボールなどは人数が増えており、ここ10年でみる限りラグビーの一人負けが続いている。また2003年にトップリーグが始まったが、トップリーグはラグビー人気にはほとんど寄与していないようだ。

ラグビーは1チーム15人と人数が多いうえにきつい、怪我が多い、体が大きい方が有利といった理由で敬遠されがちだが、高校生ラガーマンが増えない理由というのは、日本のトップチームである代表チームが弱かったことが最大の原因だろう。

この状況を大きく変えたのが昨年のW杯での日本代表の活躍。南アフリカ戦での歴史的な勝利がメディアなどで大きく取り上げられたことにより、ラグビー人気が高まりトップリーグの観客動員数が過去最高となるなど、人気面で大きな成果があった。また、ラグビーを新たに始めた子供も多いという。

ラグビー人気の凋落に歯止めをかけてV字回復するには代表チームが勝つことで、最大のマーケティングは代表チームが活躍すること。これから新しいHCを迎えて強化を図り、2019年W杯で予選を突破し、高校生ラガーマンも増えることを期待したい。