トップリーグの「新リーグ」参入要件発表
2019年夏に「世界最高峰のプロリーグを目指す」と宣言した清宮副会長だが、抵抗勢力の壁は高かった。。
ラグビー協会は2021年にスタートする新リーグの参入要件を発表、チーム名に地域名を入れること、ホームエリアを選定することなどを要件にあげた。
新リーグの主な要件は以下の通り。
- チーム数は現在の16チームから、1部,2部それぞれ8~12チームへ
- ホームエリアの選定
- 1.5万人以上収容のホームスタジアムを23年シーズンまでに確保する
- チーム名に地域名を入れる(企業名を含めてもOK)
- 新規参入も可能
- 部門の責任者を設置、収支の透明化、事業計画の策定を行う等、事業機能を持つ
- 参入を表明する期限は2020年3月
内容として現在のトップリーグよりは一歩前進するものの、2019年4月に発表された案と大差ない。
プロ化や清宮案に期待を高めたファンからすると、ワクワク感に乏しい内容だ。
W杯効果によりラグビー人気が過去最高に高まり、1月12日に開幕したトップリーグの観客動員は好調で、メディアの注目度も高い。
しかし、このラグビー人気が続くとは考えにくい。
松島はフランスのチームへ移籍、福岡は7人制ラグビーに専念し医学の道へ進む。
さらに、日本の「サンウルブズ」が2020年度でスーパーラグビーから撤退することもあり、代表クラスの選手はより積極的に海外チームへの移籍を探るのではないか。
2023年W杯フランス大会も19年大会のように爆発的に盛り上がることないだろう。
自国開催で優遇された19年大会のように週末のゴールデンタイムに試合が開催されることは少なくなり、平日の日本時間深夜などに試合が行われる可能性も。
ラグビー人気を不動のもにするには、4年に1度のW杯に頼るのではなく国内リーグの魅力と競争力をいかに高めるかにつきる。
新リーグはプロ化へのお試し的な位置付けにあるのかもしれないが、いずれにしろW杯をきっかけにラグビーを始めた子供達の夢や目標に繋がるものになって欲しい。