試合 | ラグビーW杯決勝T準々決勝 |
対戦 | 日本代表vs南アフリカ代表 |
日時 | 2019年10月20日(日)19:15 |
場所 | 東京スタジアム(味スタ) |
結果 | 日本代表 3-26 南ア代表 |
観客数 | 48,831人 |
トライ | なし |
日本対南ア戦選手採点&評価
PO | 選手 | 点 | 評価 |
PR1 | 稲垣啓太 | 6.0 | DFだけでなくATでも積極的にプレー(⇄48分中島) |
HO | 堀江翔太 | 5.0 | ラインアウトで苦戦、修正できなかった(⇄72分坂手) |
PR3 | 具智元 | 5.0 | スクラムで圧力を受け続けた(⇄64分愛) |
LO4 | トンプソン | 5.0 | サポートやスイープで奮闘(⇄54分ヴィンピー) |
LO5 | ムーア | 5.5 | チーム最多の14タックル |
FL6 | リーチ | 5.5 | ATやDFの要所で存在感 |
FL7 | ラブスカフニ | 6.0 | 12タックル、運動量も豊富 |
No8 | 姫野和樹 | 4.5 | 疲労から本来の力を発揮できず(⇄52分マフィ) |
SH | 流大 | 5.0 | 安定してBKへボールを供給(⇄72分田中) |
SO | 田村優 | 4.5 | 圧力を受けゲームメイクに苦しむ。痛恨のミスタックルも(⇄48分松田) |
WTB | 福岡堅樹 | 5.0 | 動きにキレがあるものの、強固な南アDFは突破できず |
CTB | 中村亮土 | 5.5 | DFの意識高く、相手にプレッシャーをかけ続けた |
CTB | ラファエレ | 5.5 | 攻守に渡り安定してプレー |
WTB | 松島幸太朗 | 6.0 | チーム最多の60m、DFでも奮闘 |
FB | 山中亮平 | 5.5 | キック処理が安定(⇄60分レメキ) |
※点数は勝った試合は平均が「5.5」、負けた試合は「4.5」となるイメージ
日本vs南ア戦スタッツ
日本 | 内容 | 南ア |
---|---|---|
0 | トライ | 3 |
54% | ポゼッション | 46% |
50% | テリトリー | 50% |
274 | メーター | 295 |
129 | ラン | 90 |
20 | ※DB | 15 |
7 | ※CB | 10 |
88/103 | タックル | 128/148 |
85% | タックル成功率 | 86% |
8/9 | スクラム | 6/7 |
8/13 | ラインアウト | 10/10 |
8 | ペナルティ | 8 |
※Defenders Beaten(DB)はタックルを破ってゲインした回数、Clean Breaks(CB)は相手タックラーに触らせずに抜いた回数。
満身創痍ながら大きな責任感を背負って戦い続け、南ア相手にも気持ちで負けずにプレーした日本の選手は素晴らしかった。
しかし、リアルガチな南アは本当に強かった。26失点でよく済んだという印象だ。
デカくて強い選手がサボらず、集中して最後まで組織の規律を守ってプレー、W杯優勝2回の強豪国の強さを見せつけた。
DFやラインアウトでは、まるで日本のやる事が全てわかっていたかのように圧力をかけ続けていた。
特にSHデクラークの速いプレッシャー、FLの選手のようなタックルには苦しんだ。172cmと小柄な選手だが心意気が伝わるプレーで、トライもとるなど南アを勢いづけた。
セットプレーは強豪相手にラインアウトで5回ボールを失い、スクラムで何度も押し込まれては試合に勝つのは難しい。
決勝Tでの戦いを見据え余裕を持ってプール戦を戦った南アと、初戦のロシア戦から全て全力で戦った日本との消耗度の違いも現れた。
南アはプール戦でW杯メンバー31選手全員が出場し、出場時間や疲労度を管理しながら戦った。
一方、日本は日程に恵まれていたとはいえ5選手の出場は最後までなく、主力選手は試合に出続け疲労もピークに達していた。
南アだけでなく、ティア1国は全て同じようにプール戦を戦っている。
日本がW杯でベスト4を狙うためには選手層をより充実させることが重要だ。
日本は目標のW杯ベスト8を達成、自国開催のW杯で日本ラグビーの歴史を塗り替えた。
選手、コーチ陣、スタッフ、そして応援した日本のファン。
まさに「One Team」が成し得た偉業で、日本の戦いぶりや振る舞いは多くの人々のハートを掴み、ラグビーの素晴らしさを発信した。
日本代表は、とにかく素晴らしかった。