延期や再試合なし。。もやもやが残るW杯に
試合中止は当然の判断で、それ以外に選択肢はないものの。。。
巨大台風19号が直撃することを受け、12日(土)に開催予定だったNZvイタリア@豊田、イングランドvフランス@横浜が中止に。
10月2日に九州に接近した台風18号の時はなんとか予定通り福岡と大分で開催できたが、今回はそうはいかなかった。
W杯の試合が中止になるのは、9回目の大会で初の出来事。
この2試合は大会規定により引き分け扱いとなり、NZがプールB1位、イングランドがプールC1位、フランスの2位が決定した(順位表)
NZに勝てば決勝トーナメント進出の可能性もあったイタリアにとっては非常に辛い結果に。
フランスはプールC1位を争うイングランドとの直接対決の機会を逃してプール2位が決定、NZはW杯プール戦の連勝記録が31でストップ。
2試合共にチケットは完売、ビックマッチで世界のラグビーファンからの注目度も高かった。
イタリアのパリッセ主将は「台風がくるのは前から分かっていたことだ。代替策を作るなどの準備ができたはずだ。」と述べた。
まさにこの通り。
大会規定通りと言ったらそれまでだが、中止を前提とする大会規定そのものが選手やファンを軽視している。
全試合において、なぜコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を用意し実行できなかったのか。
「場所」「日にち」「時間」を調整したり無観客で試合を開催するなど、プランA、B、Cと複数用意し、何をやっても無理という場合に中止にすべきだった。
選手は人生をかけてラグビーに多くを費やしている。
その成果を最大限に発揮する世界的イベントが4年に1度のW杯。
出場する選手にとっては一生に一度になるかもしれない。
一つ言えるのはこの決定を受けて喜んだ人はいないということ。
なんとも後味の悪い、もやもやが残る結果になってしまった。