2019/8/3 日本代表vsトンガ代表戦→元日本代表選手の評価・解説

トンガvs日本

日本vトンガ→元日本代表選手の評価・解説

菊谷崇(元日本代表主将、68cap)フィジー戦の課題を克服

日本はディフェンス面でトンガの選手に対してダブルタックルで対抗できていた。それが成功したから、80分間、安定したラグビーを見ることができた。

相手のラインアウトもマイボールにできる自信があったから、流や田村がパスを回して継続するのではなく、裏のスペースを有効に使っていた。

キックオフレシーブからの攻撃や、モールでトライを取り切ることは前回のフィジー戦での課題だったが、それらもしっかり克服していた。

気になったのは、後半の停滞していた時間で、体力的なものもあるし、80分間攻めるためのマインドなど、要因はいくつかあるだろう。

それができれば、60点は取れていた。格上と対戦するとチャンスはそんなにない。ギアを上げて取り切ることを意識する必要がある。(スポニチ

砂村光信(元日本代表)DFから流れを作った

リーチ主将が大きな相手に2連勝した要因を「サンウルブズの経験が生きた」と話していたが、それは前半で試合を決めた展開にも表れている。

「暑いから相手は後半にバテるだろう」ではなく、2試合とも試合の入りから勝ちパターンに持ち込んだのは、サンウルブズが勝つ時と同じだ。

流れをつくったのはディフェンスだが、フィジー戦ではモールやラックの守りでSOの位置に上がっていたFBトゥポウが、この日はセットプレーでもSOに上がるシステムに変えていた。

タックルに定評のあるトゥポウと中村、ラファエレのフロントスリーにWTBも連係し、W杯へ向けバックスのディフェンスの形ができ上がったように思う。

ただ、バックスが思い切ったディフェンスができるのは、内側で堀江や稲垣らFW陣が目と頭を使い、判断良く前へ出ているからでもある。

次の米国はパワーよりも、当たるポイントをずらすようなアタックをしてくる。

対応したディフェンスができるかどうか。ホームでの試合とは異なり選手をテストできる機会でもあり、起用法と合わせて注目したい。(スポニチ

今泉清(元日本代表8cap)失トライ1は評価

日本は素晴らしい守備をみせた。5トライを奪った攻撃も見事だが、失トライ1は評価できる。

フィジー戦に続いて相手の攻撃を封じ込めたのは、BK陣の力も大きい。フィジーに続いて、トンガも攻め手をなくしていた。これが快勝の大きな要因だ。

タックルも大切だが、守備では「マークしている相手にボールを触らせない」ことがカギになる。

WTB松島幸太朗らTB陣は、マークする選手との距離感が抜群。相手はパスもできず、キックもできずに判断ミスで自滅した。選手たちが考え方を共有し、有機的に動けるからこそ可能な守備だ。

ただ、アイルランドやスコットランドなど格上のチームは苦しくなった時に戦況を打開できるほどキックの精度が高い。

トンガ戦と同じ守りを強豪相手にできるかは分からないが、少なくとも強豪の攻撃を封じ込む可能性があることは見せてくれた。(日刊スポーツ

吉田義人(元日本代表30cap)福岡は外国チームにも脅威

日本がフィジカル自慢のトンガをどう止めるか。そこに注目していた。

1対1のタックルの精度が上がったのに加え、2人で止めるダブルタックルで相手を押し下げる場面が度々見られた。蒸し暑い中で最後まで集中力が途切れず、ゲームの主導権を握り続けた。

フィジー戦で課題だったラインアウト後のモールも、がっちりと相手に組まれたが動かさせず、大きなほころびにはならなかった。

逆に攻撃時のラインアウトではHO堀江のスローイングが素晴らしく、奥の方の選手へ正確なボールを投げた。そこに投げられた後のモールは止めづらい。前半10分のマフィのトライも奥へのボールが起点だった。

後半30分に交代出場したWTB福岡の終了間際のトライは、規格外のスピードで持っていった。1人で取り切れる能力は、外国チームにも脅威となるだろう。(サンスポ

沢木敬介(元日本代表7cap)トンガがひどすぎた

スコアだけ見れば圧勝だが、手放しで喜べる試合ではない。まず、トンガがひどすぎた。暑さからかコンディションが見るからに悪く、チームとしても機能していなかった。

インプレー(実際にプレーしている時間)も29分25秒と短すぎ。日本は、そんなトンガに合わせてしまった。

課題の1つは、ミスが多かったこと。いい攻めの形でチャンスを作っても、パスミスやノックオンで自らつぶした。

攻め込んでのハンドリングエラーなどスキルのなさが目立ったし、オフサイドなど不用意なペナルティーも多かった。

攻撃時の判断も良くなかった。相手がラインアウトに苦しんでいただけに、もっと(タッチ)キックを狙うべきだった。

特に後半、戦術的なキックを多く使えば、もっと楽にトライが取れたはず。戦術的にキックを使い分けることが、強豪との戦いでカギになる。

もちろん、良かった点もある。ショートパスで前に出られたし、22メートルライン突破をスコアにつなげることができていた。ラインアウトの成功率が高いのはもちろん、相手が低かったのはいいプレッシャーがかけられていたからだ。

タックル成功率も高く、特にダブルタックルは効いていた。個々のタックル意識が改善されてきた証拠だろう。

ただ、この試合はあくまでもW杯本番に向けてのもの。快勝で悪い点を見失うよりも、しっかり課題が見えた方がいい。

フィジー、トンガと「仮想サモア」に連勝したし、今の日本なら実力は間違いなくサモアより上。それでも、修正すべき課題を克服しないと、勝利は確実にはならない。(日刊スポーツ

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