TL新リーグは8チーム×3部制、2022年1月スタート
日本の社会人ラグビー「トップリーグ(TL)」は、新たなリーグに関する案を発表した。
以前記事にした「アマとプロの両立」にはならないが、現在の仕組みからは一歩前進する。
新リーグのポイントは以下の通り。
- 8チーム×3部制
- 2022年1月からスタート
- 大会期間は1月〜5月
- 1部の名称は「トップリーグ8(エイト)」※仮称
- ホーム&アウェー(H&A)、総当たり
- 昇降格制度も導入
- 将来的には観客動員200万人、売上100億円を目指す
- 運営を日本協会→設立した社団法人へ移譲
- 企業スポーツは継続、プロ化はせず
- 2019年8月に正式に決定
トップリーグは8チーム×3部制度に
大きな変更点は現在のTL16チーム、トップチャレンジ8チームの合計24チームから「8チーム×3部」になる点。
日本よりも競技人口が多く、レベルの高いイングランドの「プレミアシップ」が12チーム、フランスの「TOP14」が14チームからすると「8チーム」は妥当なチーム数。
これまでのように上位チームと下位との対戦で50点、60点の差がつくことはなくなるだろう。
トップリーグ2018年度の順位に当てはめると、1部〜3部は以下の通りとなる。
1部:神鋼、サントリー、ヤマハ、トヨタ、Nコム、パナ、クボタ、リコー
2部:ホンダ、NEC、東芝、キヤノン、サニックス、日野、ドコモ、三菱重工
3部:豊田織機、コーラ、近鉄、栗田工業、九電、マツダ、釜石、清水建設
大会期間は1月→5月に
大会期間はこれまでの「9月→1月」から「1月→5月」に変更となる。
これは、2020年からウインドウマンス(テストマッチ期間)が6月→7月に変更すること、新たに始まる予定のネーションズ・チャンピオンシップを考慮したもの。
まだ不確定要素は多いものの、ネーションズ・チャンピオンシップは7月と11月のウインドウマンスを中心に、8,9,10月もテストマッチを行う。
つまり、1月→5月の国内トップリーグと、7月→11月の代表期間を重複せずに活動できるようになる。
また、W杯開催年も大会期間を変更することなく開催できる。
一方、スーパーラグビー(2月→6月)とトップリーグは期間が重なる。
このこともあり協会はサンウルブズをSRに継続して参戦させることは全く考えていなかったのだろう。
2022年1月に始まる新リーグの3部への振替は、前シーズン2021年の結果によって決まる見込み。