日本ラグビーの未来のために協会幹部の総入れ替えを

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日本ラグビーの未来のために協会幹部の総入れ替えを

81才の名誉会長が突然アポなしで理事会に出席、80才の会長を批判するなど一方的に発言し、その後自らの職を辞すと発表。。。

W杯まであと5ヶ月、協会も一致団結して日本代表をサポートしなければならない大切な時にラグビー協会内で起こったのは、お馴染みのゴタゴタだった。

ラグビー協会の森喜朗名誉会長が名誉会長職を辞任した。

日経やスポーツ紙によるとその主な理由は以下の通り。

  • W杯開催に向け三協会(関東・関西・九州)との連携不足
  • W杯の盛り上がりが不足している
  • W杯の準備を組織委員会任せにしている
  • W杯後のトップリーグや代表強化の形が見えない

森氏は理事会で岡村正会長(80)や河野一郎副会長(72)を批判。

さらに2年に1回行われる6月の役員改選の際に外部や若手の起用を求めたとのこと。

そもそも役員の定年は70才。

これまで森氏を含め「特例」を用いて70才以上の役員も選任されてきたが、特例を認めれば規定はあってないようなもの。

特例は廃止すべきだ。

ラグビー協会の会長はリーダーシップと行動力がある人物を

現在のラグビー協会の会長岡村正氏(80)は2015年6月に会長に就任。

協会トップとしての存在感はゼロで、会長に就任後メディアで見るのは表彰式で賞状を渡す時くらい。

高齢で体調に問題でもあるのだろうか?

日本ラグビーが目指すビジョンや将来の方向性について語ることもなく、何をしているのか、何のために会長になったのか、全く理解できない。

岡村会長は元東芝社長。

東芝はラグビー協会のスポンサーであり、その天下り先として軽い気持ちで会長職を引き受けたのかもしれない。

しかし組織のトップにはリーダーシップ、行動力、マネジメント力、コミュニケーション力が求められる。

W杯を控え、ネーションズ・チャンピオンシップがどうなるか不透明、トップリーグも新リーグに移行する重要な時だ。

このような時期に会長の椅子に座って判子を押すだけの人では心もとない。

岡村会長には最後の仕事として役員の大幅な刷新を実行して欲しい。

「昭和」の組織から「令和」の組織へ

ラグビー協会

森喜朗氏がラグビー好きだったのは、日本ラグビー界にとっては不幸なことだった。

首相時の支持率は一桁にまで落ち込むなど散々で短命内閣だったが、スポーツを統括する文部科学省の文教族として権力基盤を固めた。

政治家引退後も様々なスポーツ行政に関わっている。

その人となりは森氏が2017年に出版した「遺書」を読めばよく分かる。

対立した人を批判する一方、W杯や五輪の日本開催は自分のおかげというような書きっぷりだ。

ラグビー界においても「ドン」として君臨、さらにその取り巻き幹部は忖度と保身に走り改革する意欲は感じられず、能力もない。

このような状況が長く続いた結果、2003年の高校ラグビー部の部員数「30,419人」から15年後の2018年には「21,702人」と大幅減。

一方、サッカーの部員数は「149,591人」→「165,351人」と少子化が進んでいるにも関わらず増加している(詳細は過疎化が進む高校ラグビー

昔はサッカーよりもラグビーの方が人気があったようだが、現在は天と地ほど差が開いている。

かつて日本のスポーツ団体は現在のラグビー協会のような内向き志向の団体ばかりだった。

しかし、これではダメだとサッカー協会はガバナンスを整え、代表も強くなりJリーグも盛り上がっている。

バスケもサッカーに習って改革を実行中、フェンシングも33才の太田会長が奮闘している。

これらの改革を目にしたことで森氏もようやくラグビーも若返りと外部人材の登用が必要だと感じたのかもしれない。

選手の頑張りや結果が競技の発展と比例しないことは、2015年W杯後から現在を振り返れば明らか。

しっかりしたガバナンスのもと、能力と適正を備えた人が引っ張り、ファンにも見える形で物事が進んでいくように組織を変えなければならない。

昭和的な忖度や保身が蔓延る団体ではなく、日本協会も新しい令和の時代に即した組織に生まれ変わることを期待したい。

まずは6月の役員人事。

この結果でラグビーの明るい将来への希望を示して欲しい。