サンウルブズの将来を予想
「トップリーグの将来を予想」に続いて、今回はサンウルブズ編。
残念ながら、サンウルブズが2021年以降も継続してスーパーラグビー(SR)に参加するのは難しいように思う。
成績低迷、移動距離が長くハード、収支面などもあるが、主な理由としては以下3点。
右肩下がりの観客動員

ホーム秩父宮の観客動員は、1試合平均で初年度の2016年が17,246人、2017年13,983人、2018年11,819人と右肩下がり。
強豪相手に試合では苦戦することは想定内だった。
しかし観客動員が2年で1試合あたり-5,427人と30%以上も減少したのは想定外。
東京のど真ん中、土曜開催という最高の条件でこの数字は寂しい。
2018年の「11,819人」はJ2の新潟(14,913人)や松本(13,283人)にも劣る。
ラグビーで集客するのがいかに難しいのか改めて思い知らされることに。
観客動員はチケットの売り上げとして収入に直結する。3年目は赤字がさらに拡大しただろう。
また、運営面でも青山ラグビーパークの旗振り役だった池田純氏が突如辞任という残念なこともあった(私はなぜラグビー協会を辞めるのか)
2019年はW杯の影響で代表組の出場機会がさらに少なくなるが、そこでどう盛り上げるかが課題に。
新しい世界大会に参戦?
2022年頃から導入が検討されている新しい世界大会に日本代表が参加する可能性が出てきた。
不確定な要素が多いが、そうなるとティア1と呼ばれる世界ランキングTOP10の国と多くの試合ができるようになる。
サンウルブズの目的の一つは、SRに参加し世界レベルのチームと対戦することで、代表の強化に繋げること。
新しい大会に参戦すると日本代表は「テストマッチ」として強豪国と多くの試合を行う機会に恵まれる。
テストマッチの方が注目度も高く収益増も期待できる。
世界レベルのチームと対戦する代表強化の場をサンウルブズから新しい大会に絞るという選択肢が出てきた。
日本協会がサンウルブズのSR参戦に反対?
ラグビー協会の名誉会長である森喜朗元総理は自身の著書「遺書」で、サンウルブズのスーパーラグビー参戦に反対であると述べている。
それに忖度をした?のか、複数メディアによると、他の協会幹部も2021年以降のSR参戦について否定的のようだ。
サンウルブズは資金面や運営面で日本協会の協力が欠かせない。
大きな影響力を持つ協会が参戦継続に「No」と判断すれば、それまでだ。
サンウルブズだけでなくW杯後のラグビー界は流動的。
日本のラグビーファンの大きな支持を受けているサンウルブズ。
ファンとしての理想はサンウルブズのSR参戦継続、さらに世界大会にもとなるが果たしてどうなるか?