トップリーグの将来を予想
2019年9月に日本で開幕するラグビーW杯や日本代表に関する報道をテレビや新聞等で目にすることが多くなった。
W杯チケットの購入申込は200万枚以上と概ね順調、開催地やキャンプ地となる自治体での受け入れ準備も本格化する。
ワールドカップ大会期間中は日本代表の成績に関わらず盛り上がりそうだ。
大事なのはその後、つまり2020年以降のこと。
まだ流動的な面が多いが、ここではまず現状を整理してトップリーグが将来どうなるかを予想してみた。
トップリーグ(TL)
・W杯のため2019年度はリーグ戦を2020年1月〜5月に後ろ倒しで開催
・2020年度から新リーグに移行しH&A、地域密着、独立採算制等を導入予定
スーパーラグビー(SR)
・サンウルブズとSRの契約はW杯翌年の2020年度まで
ワールドラグビー(WR)
・2020年からウインドウマンス(テストマッチ期間)が現状の6月→7月に変更
・世界TOP12カ国が参加する新たな大会が(2022年?)にスタート?(詳細)
秩父宮ラグビー場
・秩父宮ラグビー場は2020年東京五輪後に建て替えのため解体予定
これらのことはトップリーグにも大きな影響を及ぼしそうだ。
2020年以降のトップリーグ(TL)

W杯が開催される2019年はリーグ戦は開催されず、2020年1月〜5月にかけて後ろ倒しで行われる。
噂レベルではNZ代表の主力選手数名がW杯後にTLへ移籍するとの報道も。
W杯で活躍した選手が直後に日本でプレーするとなると、TLの盛り上がりもさらに期待できそうだ。
トップリーグは2019年度だけでなく、翌年以降も開催期間が1月→5月で固定になるのではないか。
というか、そうすべきだろう。
シーズン序盤は寒いが、戦いが盛り上がる終盤になるにつれ気候も良くなり観戦しやすくなる。
2020年からウインドウマンスが6月→7月に1ヶ月後ろにズレることも大きい。
現状の9月→12月のままだと、11月ウインドウマンス時にリーグ戦を中断、さらに10月後半には代表組が合宿のためチームを離れる必要がある。
1月→5月とすることで継続してリーグ戦から順位決定トーナメントまで行うことができ、代表組がチームを離脱する必要もなくなる。
代表組はTL終了後の6月は2週間ほど休んで、後半に代表合宿、そして7月のテストマッチへ。
このようにスケジューリングもしやすい。
また、新しい国際大会が導入された場合、7月と11月だけでなく8月や9月にもテストマッチを開催することが想定される。
TL開催が1月→5月だと、この場合でも代表の活動に支障をきたすこともない。
TLは2015年W杯直後に一時的に盛り上がったが、ブームが終わった2016年には観客も減少するなど元に戻ってしまった。
利害関係者も多いことから難しい面もあると思うが、2020年度に新リーグに移行するタイミングで開催時期も変更すべき。
じゃあ、開催時期が重なるスーパーラグビー「サンウルブズ」との両立は?
となると思うが、これに関しては次回の「サンウルブズの将来はどうなる?」をご参照。