ラグビーワールドカップ2019優勝候補
ラグビーワールドカップ2019日本大会の開幕(9/20)までカウントダウンが始まった。
W杯まで各国代表チームが行うテストマッチはあと数試合、今後最終的な選手選考を行いながらチームの完成度を高め仕上げに入る。
2019年11月2日に横浜の日産スタジアムで行われる決勝戦で勝利し、優勝カップ「ウェブ・エリス・カップ」を勝ち取るチームはどこか?
これまでの各国代表のテストマッチの結果や現状を踏まえ予想をしてみた。
なお、これまでのW杯全8大会の優勝回数は、NZが最多の3回、オーストラリア、南アフリカがそれぞれ2回、イングランドが1回。
前回の2015年大会は優勝がNZ、準優勝オーストラリア、3位南ア、4位アルゼンチンと南半球の4ヶ国がベスト4を独占した。
優勝候補筆頭「NZ代表(オールブラックス)」

世界ランキングでは2009年から1位をキープ、W杯では2011年、2015年大会を連覇し、2019年日本大会で3連覇を狙うNZ代表「オールブラックス」
スコッド入りの競争は激しく選手層の厚さは随一で、全ポジションに世界トップクラスの選手が揃う。
選手は50キャップ以上のベテランが多く、大舞台でも力を発揮できるのも強みだ。
日本での開催もNZには有利になるだろう。
NZと日本は時差が小さく、2018年にはW杯の予行演習として日本で豪代表、日本代表とテストマッチを行い、W杯で宿泊するホテルや練習グラウンドも利用するなど準備万端。
日本でもオールブラックスの知名度は高く、NZを応援する日本のファンが多いのも後押しになる。
一発勝負の決勝トーナメントの試合ではNZにとっても難しい試合になるが、NZ代表が優勝候補筆頭であることは揺るがない。
NZ代表が優勝する可能性は40%と予想(ABsが最強であり続ける理由)
イングランドと南アが追う展開に
エディー・ジョーンズHC率いるイングランド代表も優勝する力を持っている。
2018年11月のテストマッチでは南アと豪に勝利、NZには敗れたものの15-16の接戦だった。
2018年は怪我人が続出した1年となったが、その分若手にチャンスを与えW杯に向けての選手選考の幅が広がった。
エディーには日本代表を率いた2015年大会での成功体験と、日本での指導経験があるのも強み。
徹底した準備と相手国の分析により、自チームの強みを最大限に発揮し相手の弱みを突いてくる。
選手層の厚さではNZにも引けを取らないのが南アフリカ。
FWには身長2m超えの選手が何人も入り、バックスにも強くて速い選手が揃うなどアタック力は抜群。
プールBで対戦するNZ戦は予選プールで最も注目される試合になる。
HCが代わり、ベテラン・中堅・若手とバランスがいいチーム構成になった。
組織力を高めれば間違いなく上位に進出する。
NZの最大のライバルとなるのがイングランドと南アフリカ。
この2チームそれぞれが優勝する可能性は15%程はありそうだ。
ウェールズ、アイルランド、豪が続く
2019年シックス・ネーションズで全勝優勝を果たしたウェールズは自信を持ってW杯に臨む。
シックス・ネーションズでは全5試合で相手を20点以下に抑えるなど堅守が光った。
優勝するために予選プールDでオーストラリアに勝利し、プール1位で突破したいところ。
2018年に最も勢いがあったのが日本代表と同じプールAのアイルランド代表。
6月の豪遠征は2勝1敗、11月にはアルゼンチン、NZにも勝利した。
司令塔のSOジョニー・セクストンはワールドラグビー最優秀選手賞を受賞、チームは年間最優秀チームにも選ばれた(詳細)
アイルランド代表のW杯での最高成績はベスト8、つまり決勝Tで勝利したことがなく、前回大会は決勝T初戦でアルゼンチンに20-43で完敗。
これまでW杯では結果を出せていないが、基本に忠実でどの相手にも互角で渡り合える強さを持つ。
前回大会で準優勝したオーストラリアは、世界NO.1のFBイズラエル・フォラウが同性愛者への差別発言で解雇、W杯へ出場できなくなり、不安要素が高まった。
地力はあるものの、ここ数年テストマッチでも上位国にはなかなか勝てず、低迷が続いている。
スコットランド、フランスも常に世界のTOP10に入る強豪国ながら、NZや南ア、イングランドには個と組織の両面で劣る。
ベスト4を狙いたい。
アルゼンチン代表はBKの選手は大柄ではないが、キックやランに優れた選手が揃っており実力のあるチーム。
代表選手で構成されるスーパーラグビーのジャガーズで鍛え、ジャガーズは2019年のスーパーラグビーで決勝まで進出した。
過去最高の3位以上を狙う。
日本代表は予選プールAで3勝し、決勝トーナメント進出(ベスト8)を目指す。
プールAでは9/20ロシア、9/28アイルランド、10/5サモア、10/13スコットランドと対戦する。
ロシアとサモアには必勝、最低でも2勝を挙げて最後のスコットランド戦に挑みたいところ。
勝てば決勝T進出、負ければ予選敗退となるであろう?10月13日(日)予選プール最終戦となるスコットランド戦は日本中が注目する大一番となるはずだ。