ラグビーワールドカップの歴史と大会概要
ラグビーの世界最強国を決めるラグビーワールドカップは1987年にNZとオーストラリアの共催で第1回大会が開催された。
以後、サッカーW杯と夏季オリンピックの間の年に4年に1回の頻度で行われている。
第9回大会は2019年9月〜日本で開催される。
アジアでは初めてとなる大会でラグビーがよりグローバルに展開され、世界的な競技人口と人気の増加が期待されている。
ラグビーワールドカップはTV視聴者数が一大会で累計40億人を超えるビックイベント。
サッカーW杯の250億人には及ばないもののオリンピックに匹敵する数字で「世界3大スポーツ大会」の一つとして世界的に大きな注目を集めている。
2019年日本大会は約1ヶ月半にわたり全国12会場で48試合行われる。
これは2002年日韓共催サッカーW杯の1ヶ月、国内10会場、32試合と比べても大きな規模。
大会期間中は世界中から試合観戦を目的に40万人以上の観光客が日本を訪れ、経済効果は4,000億円以上が見込まれている。
ここでは自国で開催されるラグビーワールドカップをより楽しむために、これまでのW杯優勝国や日本代表の成績、2019年日本大会の概要などをまとめてみた。
ラグビーW杯歴代開催国と優勝国
大会 | 開催年 | 主開催地 | 優勝国(決勝スコア) |
第1回 | 1987 | NZ・豪 | ○NZ 29-9 フランス |
第2回 | 1991 | イングランド | ○豪 12-6 イングランド |
第3回 | 1995 | 南ア | ○南ア 15-12 NZ |
第4回 | 1999 | ウェールズ | ○豪 35-12 フランス |
第5回 | 2003 | 豪 | ○イングランド 20-17 豪 |
第6回 | 2007 | フランス | ○南ア 15-6 イングランド |
第7回 | 2011 | NZ | ○NZ 8-7 フランス |
第8回 | 2015 | イングランド | ○NZ 34-17 豪 |
第9回 | 2019 | 日本 | – |
第10回 | 2023 | フランス | – |
優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」を獲得したのは、NZが最多の3回、オーストラリアと南アフリカが2回、イングランドが1回。
NZ代表「オールブラックス」は日本大会でW杯3連覇を目指す。(なぜNZは強いのか?)
ラグビー日本代表のW杯での全結果

大会 | 対戦相手とスコア |
第1回 | 日本 18-21 ○アメリカ |
日本 7-60 ○イングランド | |
日本 23-42 ○オーストラリア | |
第2回 | 日本 9-47 ○スコットランド |
日本 16-32 ○アイルランド | |
○日本 52-8 ジンバブエ | |
第3回 | 日本 10-57 ○ウェールズ |
日本 28-50 ○アイルランド | |
日本 17-145 ○NZ | |
第4回 | 日本 9-43 ○サモア |
日本 15-64 ○ウェールズ | |
日本 12-33 ○アルゼンチン | |
第5回 | 日本 11-32 ○スコットランド |
日本 29-51 ○フランス | |
日本 13-41 ○フィジー | |
日本 26-39 ○アメリカ | |
第6回 | 日本 3-91 ○オーストラリア |
日本 31-35 ○フィジー | |
日本 18-72 ○ウェールズ | |
△日本 12-12 △カナダ | |
第7回 | 日本 21-47 ○フランス |
日本 7-83 ○NZ | |
日本 18-31 ○トンガ | |
△日本 23-23 △カナダ | |
第8回 | ○日本 34-32 南アフリカ |
日本 10-45 ○スコットランド | |
○日本 26-5 サモア | |
○日本 28-18 アメリカ | |
第9回 | 日本 vs ロシア |
日本代表は第1回大会から8回大会まで全て出場し、全大会の成績は28試合で4勝22敗2分、全て予選敗退で決勝トーナメントへ進出したことはない。
2015年W杯で優勝2回の南アフリカに勝利したことが「スポーツ史上最大の番狂わせ(ジャイアントキリング)」と世界的に大きく報道された理由が分かる。
ラグビーW杯2019年日本大会の大会概要

2019年日本大会は9月20日の日本代表vsロシア代表(味スタ)で開幕、11月2日の決勝戦(日産)で幕を閉じる。
出場国は前回の2015年大会で各プール3位以上の12ヶ国と、地域予選などを勝ち抜いた8ヶ国の合計20ヶ国、48試合全てが日本国内で行われる。
W杯の公式ソング「World In Union(ワールド・イン・ユニオン)」は、いきものがかりの吉岡聖恵氏が歌うことが決定している(詳細)
予選プール組み分け
プールA | プールB | プールC | プールD |
アイルランド(2) | NZ(1) | イングランド(4) | オーストラリア(5) |
スコットランド(7) | 南アフリカ(6) | フランス(8) | ウェールズ(3) |
日本(11) | イタリア(14) | アルゼンチン(10) | ジョージア(13) |
ロシア(19) | ナミビア(23) | アメリカ(15) | フィジー(9) |
サモア(16) | カナダ(21) | トンガ(12) | ウルグアイ(18) |
※()の数字は世界ランキング。
予選では各プール総当たりで4試合行い、勝点で上位2チームの計8チームが決勝トーナメントへ進む。
勝点は勝ち4点、引き分け2点、4トライ以上とると1点、負けても7点差以内の場合1点。勝点が同じ場合は、直接対決>得失点差>トライ差数により順位が決定。
ラグビーW杯の開催地と試合会場及び、日程の詳細は「全試合日程と試合会場、対戦組み合わせ」にて。
また、W杯のチケット一般販売もすでにスタートしている。
ラグビーW杯チケットの価格や購入方法などは「W杯チケット価格や買い方のまとめ」をご参照。
ラグビーW杯が開幕するのは2019年9月だが、その前にもトップリーグ、大学ラグビー、スーパーラグビー「サンウルブズ」の試合が行われる。
W杯効果もあり、日本代表だけでなくその他のカテゴリーにおいても白熱した戦いが期待できるので、ぜひ一度グラウンドへ足を運びラグビー観戦をオススメしたい。