ラグビーW杯2019抽選会、日本代表にとっては最高の結果に
世界中のラグビーファンの注目を浴びた京都迎賓館での2019年ラグビーワールドカップ予選プール抽選会。
開催国日本では抽選会の模様がNHKでも生放送され、安倍総理やレスリングの吉田沙保里選手が抽選をしたシーンを見た方も多いだろう。
安倍総理が引いた日本の抽選結果は「プールA」に。
そのプールAにはアイルランド、スコットランド、欧州予選1位、欧州予選2位とオセアニア3位のプレーオフ勝者との対戦に決まった。(その他抽選会の詳細はこちら)
予選プールAの5ヵ国と世界ランキング
バンド1:アイルランド(4)
バンド2:スコットランド(5)
バンド3:日本(11)
バンド4:欧州予選1位
バンド5:欧州予選2位・オセアニア3位PO
最上位のカテゴリー、バンド1の日本の対戦相手は、圧倒的強さを誇るNZ(1)、日本をよく知るエディー・ジョーンズが指揮を執るイングランド(2)ではなく「アイルランド(4)」と同じ組に。
NZまたはイングランドとの対戦となれば盛り上がることは間違いないが、やるなら決勝トーナメントでというのが本音だろう。
バンド2では、W杯で優勝2回の南アフリカ(7)ではなく、「スコットランド(5)」に決まった。
スコットランドも日本にとっては格上ではあるが全く歯が立たない相手ではない。
2016年6月に対戦した時には13-26、16-21で敗れたものの競った展開となった。
プールA〜Dの中で過去のワールドカップ8大会で優勝または、準優勝に入った国がないのはプールAのみ。
アイルランドはベスト8、スコットランドはベスト4が過去最高の成績だ。
なにより日本にとって大きいのはアイルランドとスコットランドがオーソドックスなラグビーをする比較的似たチームであるということ。
日本はこれから2ヵ国の調査・分析を本格化させるが、プレースタイルや特徴が似た2チームとの対戦のため、その分相手のプレーに対応しやすくなり、自分たちの戦術や強みによりフォーカスできることになる。
これが仮にNZやフランスといった別のスタイルのチームと対戦することになれば、その分チームとしての対応事項も増えるところだった。
また、オセアニア予選1位突破が予想されるフィジーとの対戦を回避できそうな点も大きい。
日本にとってフィジーはオセアニア(フィジー、サモア、トンガ)の中で最も苦手とするチームで昨年も25-38で敗れている。
しかしながら、アイルランドもスコットランドも大型選手が多く格上のチームであり、ホームでの開催とはいえ日本が不利な状況には変わらない。
また、日本にとってはこれから決まるバンド4とバンド5のチームも簡単に勝てる相手ではなく、決勝トーナメントに進出するための上位2チームに入るのは高いハードルが待ち受けている。
日本としては、このハードルを超えるためにさらにハードワークして、個の力と組織力を高めて万全の状態で大会に挑みたい。