【観戦記】スーパーラグビー2017開幕戦サンウルブズ対ハリケーンズ

ラインアウト

サンウルブズvsハリケーンズ(NZ)@秩父宮ラグビー場

2月25日(土)、サンウルブズはホーム秩父宮でスーパーラグビー2シーズン目の開幕戦を迎えた。相手は2016年度のチャンピオン、ハリケーンズ(NZ)。

昨年はオーストラリアカンファレンスのチームと対戦したため、スーパーラグビーでNZのチームと対戦するのはハリケーンズが初となる。

サンウルブズはチームの活動が始まって約3週間と期間が短く、さらに怪我人などが相次ぎ厳しい状況ながら、急ピッチでチームを形にし試合にこぎつけた。

この日東京は春を思わせるほどの快晴で、前日まで吹き荒れていた強風もパタリと止み、まさにラグビー日和に。

サンウルブズの新しいユニフォームをまとった観客も多く秩父宮に詰め掛け、大きな期待が寄せられる中サンウルブズの2年目が開幕した。

前半6分、ジュリアン・サヴェアの突破から弟アーディーにトライを許す

ジュリアン・サヴェア

試合開始のホイッスルが鳴ると、まずはお互いキックで軽くジャブ。しかし、オールブラックスでも活躍するWTBジュリアン・サヴェアがタッチライン際を大きくゲインするとハリケーンズがチャンスを迎え・・

アーディー・サヴェア

素速くサポートがボールを繋いで最後はジュリアンの弟、アーディーがトライ。一人一人が強くて速いうえに、次々にサポートしてボールを展開する相手に対しサンウルブズは後手に回る。

先制トライから僅か2分後にもトライを許すと、前半28分までにトライを6本許し、スコアは0-38と一方的な展開に。

秩父宮の観客はハリケーンズの想像以上の強さに静まり返るとともに、これがNZのラグビーかと感動すら覚えるほど。

昨年苦労したラインアウトは安定

サンウルブズ

サンウルブズは昨年全18チーム中、ラインアウトの獲得率がワーストだったが、この日は安定。マイボールをしっかり確保できた。

スクラムも対等に渡り合う

ハリケーンズ スクラム

今年からサンウルブズにはスクラム専門の長谷川慎(ヤマハ)コーチが就任、その甲斐もあってかハリケーンズに押されることなく、安定した球出しをすることができた。南ア勢に対しても互角に渡り合えるか注目。

前半34分、サンウルブズ待望の先制トライ!

福岡堅樹

なんとか1本取りたいサンウルブズは34分にWTB福岡堅樹がタックルを受けながらも、ラインを出ずになんとかボールを内に返す。

そこへサポートに入ったFBリアン・フィルヨーンがボールを拾い上げトライ。サンウルブズが初トライを取り5-38とした。

しかしその直後にもハリケーンズにトライを奪われ、前半を5-45で折り返した。

後半もハリケーンズの勢いを止めれず6連続トライを許す

後半スタート

後半開始直後、No.8ブレイド・トムソンのトライ。さらにハリケーンズの猛攻は続く・・・

ヴィンス・アソ

サンウルブズは得点差が広がると不用意なパスが増え、さらにカウンターからあっさりとトライを許すなど後半が始まって20分で6連続トライを許す厳しい展開に。

タックルが甘く一発できれいに倒せないこともあり、ハリケーンズは次々にサポートが後ろからわいてきてオフロードなどでボールを繋ぎインゴールに。

スコア差は5-83まで広がり、3桁失点も現実味を帯びてくる。

一方的な展開になっても下を向かず、その都度問題点を話し合う

スーパーラグビー

トライされた後に修正を図るべくカーク、堀江らが中心となって問題を話し合う。スコア的には一方的な展開ながら、秩父宮の雰囲気は悪くなることはなかった。

最後にサンウルブズがボールをキープして敵陣でアタック

ラインアウト

勝負は決まっているものの、選手交代等をきっかけにサンウルブズはペースを掴み始める。ラインアウトもしっかり確保。

後半30分、金正奎がトライ!

金正奎

後半30分、マルジーン・イラウアに代わって途中からピッチに入り奮闘していた金正奎がトライを返す。

MAN WITH A MISSION

試合前にミニライブが開催されたMAN WITH A MISSIONのステージ上で、今年から結成された「サンウルブズチアリーダーズ」が旗をふって会場を盛り上げる。

さらに試合終了直前にヴィリー・ブリッツがトライ!

ヴィリー・ブリッツ

最後になってハリケーンズに対しテンポよくボールを繋ぎアタックを継続するサンウルブズ。試合終了直前にヴィリー・ブリッツがライオンヘアーをなびかせて相手ゴールに突進、トライを取った。

秩父宮ラグビー場

ブリッツのトライで盛り上がる秩父宮ラグビー場バックスタンド。

(試合結果)サンウルブズが17-83で敗れる

試合終了

サンウルブズはハリケーンズに合計13トライを奪われ17-83で大敗、レベルの違いを感じた試合となった。

ハリケーンズディフェンスのプレッシャーに押され、焦って不用意なミスからインターセプトでトライを奪われたり、キックを多く使ったものの走力とスキルに勝る相手にカウンターを受け、あっさりとトライを許す場面もあった。

しかし、昨年苦労したスクラム・ラインアウトのセットプレーが安定したことは選手やファンを勇気付けた。

戦術面や組織的なアタック、ディフェンスはこれから練習を積み、さらに試合を重ねることで向上するだろう。江見や中鶴らスーパーラグビー初キャップ組のいいプレーもあり、今後も新戦力の活躍が見れそうだ。

スコアだけを見ると大敗だが、今シーズンは昨年よりだいぶ戦えるという希望を持てる試合に。

次は3月4日にシンガポールで行われるキングズ戦(南ア)。この試合で2017年初勝利を期待したい。

スーパーラグビー2017 ハリケーンズ戦のサンウルブズ選手採点と評価

2017.02.26