【観戦記】第54回ラグビー日本選手権決勝 サントリーvsパナソニック

サントリーサンゴリアス

ラグビー日本選手権決勝サントリーvsパナソニック

1月29日(日)秩父宮ラグビー場では、ラグビー日本選手権の決勝戦、サントリーサンゴリアスvsパナソニックワイルドナイツの試合が行われた。

サントリーはトップリーグで全勝優勝しその勢いを継続、この試合に勝利しシーズン二冠を狙う。

一方のパナソニックも若手に経験を積ませ終盤になってチーム力を上げきた。トップリーグ4連覇は達成できなかったが、最後にタイトルを獲得して笑顔で終えたいところ。

秩父宮はこの日、風もなく気温も冬にしては高めでまさにラグビー日和。2016年度のラグビーシーズン最後の戦いは日本選手権決勝という独特の緊張感に包まれた中、試合開始のホイッスルが鳴った。

ジョージ・スミスvsデービッド・ポーコック

ジョージ・スミス

試合は両チーム共、ディフェンスの出足が速くて厳しく、なかなかチャンスメイクできない展開に。ディフェンスの中心にいるのはサントリーFLジョージ・スミスとパナソニックNo.8デービッド・ポーコック。

共にオーストラリア代表としても活躍し世界的な選手として有名。その2人が試合開始で早速マッチアップ。この2人のプレーを日本で観れるのは本当に幸せなことだ。

攻めるサントリー、守るパナソニック

サントリー

序盤はサントリーが攻める時間帯が多かったが、パナソニックも粘り強いディフェンスでターンオーバー、この場面ではSO山沢拓也(筑波大4年)がキックで外に蹴り出した。

中靏隆彰vs福岡堅樹

中靏隆彰

サントリーWTB14中靏隆彰とパナソニックWTB11福岡堅樹のトイメン対決。この2人は福岡県玄海ジュニアラグビークラブでの幼馴染で、日本選手権決勝という最高の舞台で対決が実現。ここでは中靏がゲインしたものの、トライはならず。

前半17分、サントリーSO小野晃征のPGで先制

小野晃征

ノースコアで迎えた前半17分、サントリーは反則を得るとペナルティーキックを選択。トップリーグ得点王にも輝いた小野晃征がゴールを決めてサントリーが3-0と先制した。

直後にパナソニック山沢拓也のPGで同点に

山沢拓也

その直後、パナソニックもSO山沢拓也がPGを決め同点に。山沢はショートパントから大きくゲインし会場を沸かせるシーンも。視野が広くキックのコントロールも正確で、近い将来代表デビューに期待したい選手。

ラインアウトの攻防

サントリーラインアウト

ラインアウトはサントリーはしっかりマイボールを確保、一方のパナソニックは相手にボールを奪われたり、タイミングが合わなかったりする場面も。

前半は3-3の同点で折り返し

前半終了

前半は両チーム1PGのみのスコアで3-3の同点で折り返した。この日秩父宮ラグビー場はほぼ満席で20,196人の観客が詰めかけた。

スクラムはほぼ互角

スクラム

後半スタート。後半9分、15分にサントリーがPGを追加し9-3とリード。注目のスクラムはどちらかが一方的に押し込むことはなく、ほぼ互角だった。

パナソニックがヒーナンダニエルのトライで逆転!

ヒーナンダニエル

ラックからサントリーSH流大がキックしたところに、LOヒーナンダニエルとWTB福岡堅樹がチャージ。前に転がったボールをヒーナンダニエルがキャッチして独走。流と福岡の表情が対照的。

トライ

そして、そのままヒーナンダニエルがトライ!SO山沢拓也のゴールキックも決まり、パナソニックが後半17分に10-9と逆転した。

サントリーSO小野晃征のPGで逆転

小野晃征

パナソニックは立て続けに自陣でペナルティー、小野晃征がPGを2本決めて後半25分にスコアは15-10とサントリーのリードに。

最後に逆転を狙って攻めるパナソニック

パナソニック

残り時間僅か、5点ビハインドのパナソニックは逆転トライを狙ってFWがモールで押し込む。

最後はジョージ・スミスがターンオーバー、試合結果はサントリーが勝利!

サントリー優勝

試合終了間際に攻めたパナソニック、しかしデービッド・ポーコックがタックルされた後、ボールがラック横に転がるとすかさずジョージ・スミスが飛び込んで獲得、最後はPR畠山健介が蹴り出してノーサイド!

サントリーはノートライながらPGを5本決め15-10で逃げ切って勝利した。

第54回ラグビー日本選手権はサントリーが優勝!

サントリーサンゴリアス

サントリーは2016年-2017年の公式戦は負けなしの17連勝、日本選手権は4季ぶり7度目の優勝で有終の美を飾った。

昨シーズン、トップリーグ9位という惨敗から沢木敬介HC-流大キャプテンの体制に刷新、FLジョージ・スミス、LOジョー・ウィーラーの外国人選手がチームにフイット、FWはスクラムが強くセットプレーが安定、司令塔小野晃征のゲームメークも素晴らしく、トップリーグトライ王に輝いた中靏隆彰をはじめとするBK陣は速さと決定力で他チームを圧倒、チームの歯車が見事に絡み合い最高のシーズンとなった。

惜しくも敗れたパナソニック、今シーズンはPR平野翔平、WTB福岡堅樹、SO山沢拓也、HO坂手淳史、CTB森谷圭介らルーキーがレギュラー争いに加わり試合にも多く出場。チームの選手層はさらに厚くなり、来シーズンはさらに強くなったパナソニックを見ることができそうだ。

これにて2016年度のラグビーが終了、来月からサンウルブズの2シーズン目がスタート、2017年度も熱い試合に期待したい。

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2017.01.09