日本選手権「大学枠」撤廃。学生がトップリーグチームへ挑戦する機会もほしい

帝京大学

来シーズンからラグビー日本選手権の「大学枠」が廃止に

日本ラグビー協会は2017年度以降の日本選手権について大学チーム枠を撤廃し、トップリーグの順位決定トーナメントを兼ねた大会に変更すると発表した。

大学枠撤廃の理由としては、日本の「サンウルブズ」がスーパーラグビーに参戦したことによりトップ選手の試合出場数が増え、2月下旬に開幕するスーパーラグビーまでの日程が過密となっているためで、トップリーグのレギュラーシーズンを年内に終えて、1月中旬に日本選手権を終えるよう、日程を前倒しするという。

直近で大学チームが日本選手権を制したのは1987年の早稲田大学。以降28大会連続で社会人チームが優勝しており、大学と社会人チームの実力差が大きいことから、これまで大学チームの日本選手権出場について疑問視する声もあった。

そもそも力関係に明らかな差があるにも関わらず、トップリーグ1位と大学1位の一発勝負(2015年度の方式)や、今年のように準決勝でいきなり大学1位がトップリーグ1位と対戦する大会方式に無理がある。

そのため今回の日本協会の決定は止むを得ないとはいえ、「打倒トップリーグ」という大学チームが掲げていたチャンスがなくなるのは非常に残念だ。

トップリーグ12位と大学王者の一発勝負を開催すればよい

大学チームはトップリーグ上位チームとは大きな差があるが、2014年度の日本選手権で帝京大学がトップリーグ10位のNECを破ったように、トップリーグ中位〜下位チームとの対戦であれば現実的なターゲットとなる。

そこで、日本選手権後に行われるトップリーグ(13位〜15位)とトップチャレンジ(2位〜4位)の入替戦と同じタイミングで、「トップリーグ12位vs大学王者」の試合を開催すればいいのではないだろうか。

現状、トップリーグとトップチャンレンジの入替戦は日本選手権後に

・トップリーグ13位vsトップチャレンジ4位
・トップリーグ14位vsトップチャレンジ3位
・トップリーグ15位vsトップチャレンジ2位

のカードによって行われて残留(or昇格)が決定する。(ちなみにトップリーグ16位は降格、トップチャレンジ1位は昇格。)

この入替戦と同じ日程で「トップリーグ12位vs大学王者」の試合を開催することで、大学チームに対してトップリーグチームへの挑戦の機会を提供するだけでなく、力関係も拮抗しているこから多くのラグビーファンを引きつける試合になるのではないだろうか。

当然、トップリーグチームのサンウルブズに参加する選手はこの試合には出る必要はない。

トップリーグ12位のチームからすると学生に勝つのは当たり前でプレッシャーになるだけだが、13位以下になってトップチャレンジに降格する可能性のある入替戦を戦うよりはマシなはず。また、大学生が社会人に挑むという構図が話題性を集め、観客動員も見込めるだろう。

帝京大学は大学選手権8連覇を達成したが、これは大学No.1を目指した結果ではなく、トップリーグを倒すことを目標にしたからこそ成せた記録だと思う。

学生チームの努力の源泉となった大きなモチベーションをなくすのはラグビー界にとってもマイナスともなるので、日本選手権とは別の形で学生にトップリーグに挑戦する機会を設けるべきだ。

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2016.11.29