ラグビー日本代表選手の代表辞退とトップリーグ、スーパーラグビー、代表の両立について

リーチマイケル

代表選手の辞退とTL、SR、日本代表の両立について

リーチマイケルとツイヘンドリックらが11月の代表戦を辞退

先日の日本代表スコッドの発表をみてあれ?と驚いたファンも多かったはずだ。発表された選手リストの中にリーチマイケルとツイヘンドリックら主力が載っていなかったからだ。

現在、日本のラグビー選手の中で世界で最も通用する選手といえば、この2人であることは異論はないだろう。

リーチはスーパーラグビーの強豪チーフス(NZ)でNo.8でレギュラー、ツイもレッズ(豪)でFLのレギュラーとして活躍している。

海外のスーパーラグビーのチームに挑戦してきた選手はこれまで何人かいるが、レギュラーを勝ち取ったのはこの2人だけである。

日本代表でも主力であるリーチとツイがスコッドに選ばれなかった理由としては、2015年W杯前からのハードな練習、そしてW杯、帰国してトップリーグ、スーパーラグビーとラグビー漬けで疲労が溜まっており休養するためだと想定される。

ツイは今年2月から7月までのスーパーラグビーの全15試合に先発、さらに6月の日本代表のスコットランド戦にも出場するなど、ここのところ試合に出突っ張りの状態だ。

ちなみに堀江翔太、稲垣啓太、立川理道、田村優らサンウルブズ組も昨年のW杯からトップリーグ、スーパーラグビー、日本代表と試合出場が多いが今回のスコッドには選出されている。

なぜリーチマイケルは日本代表を「辞退」したのか?

リーチは5月21日のスーパーラグビーの試合、レベルズ戦で親指を脱臼し、それ以来スーパーラグビーの試合には出場していない。

つまり、5月下旬から8月27日のトップリーグ開幕戦までは公式戦には出場しておらず、リハビリなどで体を動かしていたとはいえある程度休養することができたはずだ。

親指の脱臼も試合に出れるまでに回復し、トップリーグでは第1節は途中から試合出場、2節以降は4試合連続で先発し最後までプレーを続けている。コンディションは問題ないようだ。

そこで改めて沸き起こるのがなぜ11月の代表の試合には出ないのかということ。その理由については公式にアナウンスされていないので定かではないが、共同通信によると「個人的な理由で辞退」とのこと。

まだ疲労が完全に抜け切っていないのか、来シーズンのスーパーラグビーに向けて休養が必要と判断したのか、代表の待遇に不満があるのか、東京→ジョージア→ウェールズ→フランスと続く遠征がハードすぎると感じたのか、協会の対応に不満があるのか、家族とゆっくりしたいのか理由は分からないが、日本ラグビーと代表を応援するファンとしては残念だ。

また、代表の主力選手が辞退をした理由について本人や協会からきちんとした説明がないものファンへの説明責任を軽視していると言わざるを得ない。

サッカーの本田圭佑や野球の大谷翔平が代表に招集されたものの断った場合、このような対応はメディアが許さないはずだ。

仮にリーチが「疲れたので休む」といっても、多くのファンは批判することはなく「お疲れ様、ゆっくり休んで」と理解を示すだろう。

ちなみに海外においては選手が数ヶ月から1年程度休養することも珍しくなく、NZ前主将リッチー・マコウは半年間休み、豪代表のデービッド・ポーコックは2017年はスーパーラグビーでプレーせず休むと表明している。

日本代表>スーパーラグビー>トップリーグの仕組みと文化の構築を

日本代表に選ばれるトップレベルの選手はサンウルブズの候補ともなり、所属しているトップリーグでもプレーすることから、年中ラグビー漬けとなり、日本においても海外のように年間の出場試合数を制限する方向で話が進んでいる。

日刊スポーツの記事によると年間で32 〜34試合に抑える方針とのこと。

代表に選ばれる選手はトップリーグのチームでは全員主力で報酬を得ていることからも、コンディションが万全でなくとも試合に出場せざるをえない。試合数を制限するだけでなく、年に1回は1ヶ月間の休養期間を設けるなどのルールも作ってほしい。

日本ラグビーを発展させ強化させるためにも協会やトップリーグの各チームが協力し、代表チームを第一優先に、次にスーパーラグビー(サンウルブズ)、そしてトップリーグとする仕組みを構築する必要がある。

人気や注目度、観客動員は代表>スーパーラグビー>トップリーグとなっており、代表の強化はトップリーグの人気向上やレベルアップにも繋がる。

トップリーグのチームは、代表やスーパーラグビー組の代わりとなる選手の補強やチーム作りの見直しをする必要があるが、選手が代表の試合を辞退せざるを得ないこのような状況やトップリーグの観客が伸び悩む中、一枚岩となって仕組み作りを行って欲しい。

ラグビー世界No.1のNZにおいてはオールブラックスに選ばれた選手は神のように扱われ尊敬されるという。日本においても全てのラガーマンが代表に選ばれることを誇りに思い、喜んで試合に出場するような文化が根付いてほしい。

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