プロリーグ「PRO rugby」初年度を終えラグビー大国への道を歩むアメリカ

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ラグビー大国への道を歩むアメリカ

アメリカの4大スポーツといえば、アメフト(NFL)、野球(MLB)、バスケ(NBA)、アイスホッケー(NHL)。

サッカー(MLS)も2015年の1試合当たりの観客動員数が2万人を超え巨額な放映権を得るなど急拡大中。

そして2016年にはラグビーもプロ化され「PRO Rugby」としてスタート、既に7月に初年度を終えている。

実はラグビーの競技人口で世界2位のアメリカ

アメリカのラグビー競技人口はワールドラグビーのデータによると1位のイングランド(208万人)に次いで2位の149万人。

ちなみに日本は11.5万人でアメリカの10分の1以下、さらに競技人口が減っており、高校のラグビー部も廃部が相次いでいる。

注目すべきは、2008~13年の間にアメリカにおけるラグビー人口は8割も増えている点。

これは米国ラグビー協会が地道に学校へボールやルールブックを配るといった普及活動を行い、多くの子供にラグビーを経験させたことが理由とのこと。

また、人気のあるアメフトは怪我が多いこと、7人制ラグビーがオリンピックに採用されたこと、NZ代表Allblacksがアメリカで試合をしたり、ラグビーW杯の盛り上がりを受けてということがあるようだ。

アメリカラグビーのプロリーグ「PRO Rugby」について

2016年4月に始まった初年度のチームは西海岸にあるSan Francisco、Sacramento、San Diegoと中部のDenver、中西部、五大湖の南にあるOhioの5チーム。

初年度はDenverが優勝した。

通常プロリーグのチーム数は対戦を考え偶数が基本だが、形式よりもスピードを求め、走りながら対応するアメリカらしく、5チームで始まったのが面白いところ。

おそらく偶数チーム数で始めたかったはずだがチームが集まらなかったのだろう。

試合は4月から7月まで、各チーム12試合を戦い、勝ち点で順位を決める。

選手の登録上限は30人、外国人選手は5人までとなっており、全チームの選手を確認したところ、日本人の名前はみつからなかった。

選手は所属チームと契約をするのではなくPRO Rugbyリーグと契約、選手の平均給料は$25,000(250万円)、トップレベルの選手でも$70,000(700万円)と、試合するのは4ヶ月12試合とはいえプロにしては少ない。

給料については、今後チームが増え、人気や観客数も増加し、テレビ放映権などを得られるようになると選手への還元も増えるだろう。

今後については2017年にもカナダやアメリカの他地域のチームが参戦し拡大、さらに別途7人制ラグビーのプロリーグの創設も進めているとのこと。

また、PRO Rugbyとは別に、別の団体がNFLのスタジアムを本拠地とするラグビーリーグ「National Rugby Football League (NRFL) 」の創設を計画しており、2017年にスタートする予定らしいが、こちらの進捗は不透明だ。

初年度の観客動員数は少なかったものの、今やヨーロッパや南米出身のスター選手もプレーし、平均で2万人を超えるサッカー(MLS)も当初は同じで、関係者は悲観しておらずむしろ将来の見通しは明るいとのこと。

その強気の背景には子供の競技人口が増えていること、ラグビーは世界的に人気があるスポーツだからのようだ。

近い将来アメリカはNZ代表オールブラックスに肩を並べる

アメリカはラグビー人口では近い将来イングランドを抜いて世界一になることは間違いなく、おそらく2027年のラグビーW杯に手を挙げ、大成功に導くだろう。

代表チームは昨年のW杯では日本に負けるなど4連敗で予選敗退となったが、この調子でラグビー人気が高まり、PRO Rugbyが成功すれば世界各国からスター選手が参入、アメリカのレベルも高まりNZに肩を並べるチームになるのではないか。

アメリカにおけるラグビーはそう思わせる勢いがある。

日本の高校や大学を卒業した後にトップリーグに入ることができなかったチャレンジ精神旺盛のラガーマンは今後、アメリカのPRO Rugbyも一つの選択肢として考えてみるのも面白いかもしれない。

MLR

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