サンウルブズ開幕から3分の2を消化、中盤5試合の振り返りとまとめ

サンウルブズ

サンウルブズ中盤の5試合の振り返りと今後の予想

スーパーラグビーの1シーズンあたりの試合数は全部で15試合。5月14日の第12節でサンウルブズはちょうど3分の2となる10試合を戦い終えた。これまで1勝1分8敗、全敗もありえるのでは?との声もあったが、負けた試合でも僅差の試合もあり、健闘しているのではとの見方が多いようだ。

一方で、「試合に負けても健闘したと喜んでいる。」とエディーがサンウルブズを評したように、結果が全てのプロの試合で勝率が1割というのはチームの存在意義を問われかねない成績でこれからはより勝利が求められる。

以前、開幕から5試合を経過したところで、序盤の5試合を振り返ってみたので(詳細はこちら)、今回は中盤の5試合をまとめて、今後の展望を予想したい。

「個」の力で完敗、優勝候補の力を思い知ったストーマーズ戦

日にち 相手 場所 結果 トライ
4月9日(土) ストーマーズ(南ア)  ケープタウン  19-46で負け  フィルヨーン2、矢富

南アフリカ遠征2試合目は南ア代表の選手も多く所属し、優勝候補でもあるストーマーズ戦。サンウルブズは疲労を考慮し、ピシ、立川、デュルタロを休ませて試合に挑んだ。

試合は地力に勝るストーマーズが終始試合を支配する展開に。大きくて強いストーマーズの選手にことごとくゲインを突破され、立ち上がりから4本連続でトライを許した。

なんとか、少ないチャンスをものにしてフィルヨーンのトライなどで得点したものの、力及ばず敗戦。得点差以上の力の差を感じた厳し試合となった。

何もできず歴史的大敗を喫したチーターズ戦

日にち 相手 場所 結果 トライ
4月16日(土) チーターズ(南ア)  ブルームフォンテイン  17-92で負け  カーペンター、ミフィポセチ

日本を出発して、シンガポールで1試合をこなし、南アフリカでは3試合目、遠征最後のチーターズ戦。日本を離れて約4週間、疲労がピークに達していることが懸念された中での試合。試合開始のホイッスルが鳴ってから悪夢のような80分が待っていた。

PGでサンウルブズが先制したものの、その後はスクラムを完全に支配され、ラインアウトも取れず、モールでも押され、タックルも決まらずどうにもできない展開に。前半だけで7トライを許し、3-45で折り返した。

後半も流れは変わらず、ロロヘアの個人技などをきっかけにトライを取ったものの、後半も7トライを取られ17-92と大差での完敗。同じスタジアムで1995年W杯の時に日本代表が17-145でNZに負けた試合を思い起こさせるダメージの大きな試合となった。

とにかく嬉しかった!待望の初勝利を挙げたジャガーズ戦

日にち 相手 場所 結果 トライ
4月23日(土) ジャガーズ(アルゼンチン)  秩父宮  36-28で勝ち  カーペンター、立川、笹倉

厳しい戦いが続いた遠征から帰国してホームで戦う相手は同じくスーパーラグビーに初参戦しているジャガーズ。南アフリカ遠征からの嫌な流れを断ち切るための重要な試合。

試合はスクラムやラインアウトのキープ率が高まり、ディフェンスも安定、ジャガーズのキッカーが不調でゴールキックを立て続けに外したこともあり接戦に。前半は怪我で離脱した山田の代わりに入った笹倉のトライなどで得点を取り13-18と5点のビハインドで終えた。

後半はインターセプトからトライを許したものの、カーペンターのトライやPGで逆転、初勝利を期待して駆けつけたファンの大声援で秩父宮が大盛り上がりとなった。得点は僅か1点差のリード。しかしサンウルブズは守りに入らず、攻め続け、79分には立川が試合を決めるトライを挙げた。

喉から手が出るほど欲しかった初勝利をホーム秩父宮で手に入れることができた。選手もプレッシャーから解放され、肩の荷が下りた大きな勝利となった。

ラインアウトとパスミスから勝てる試合を落としたフォース戦

日にち 相手 場所 結果 トライ
5月7日(土) フォース(豪)  秩父宮  22-40で負け  カーペンター、山田、ピシ

bye weekの休みを挟んでのホームでの試合。相手がオーストラリアカンファレンス最下位のフォースだけに2連勝が期待され、山田のトライで先制する最高の立ち上がりとなったが、組織的なディフェンスができず4連続でトライを許すなど前半で5-26とリードを許す展開に。

後半に入り反撃に転じたものの、ラインアウトの確保に苦しみ、インターセプトであっさりトライを取られるなど22-40で敗戦。ジャガーズ戦のような覇気が感じられず、休み明けということもあり試合勘を取り戻すのが難しかったのか、ガッカリした試合となった。

まさかの勝利?試合を優勢に進めたものの最後に追いつかれたストーマーズ戦

日にち 相手 場所 結果 トライ
5月14日(土) ストーマーズ(南ア)  シンガポール  17-17で同点  山田

相手が前回完敗したストーマーズだけに、厳しい試合展開が予想されたものの、試合が始まってみるとシンガポールの高温多湿の気候のせいかストーマーズはミスが多く本来の力を出せず。

一方のサンウルブズは下へのタックルを粘り強く繰り返し、2人目の寄りも早く、なんと南アで最も強いストーマーズを前半はノートライに抑え、攻めては山田のトライなどで得点し14-3で折り返した。

後半もサンウルブズは集中力を切らさずディフェンスを繰り返す。ストーマーズはスカルク・バーガーらフレッシュな選手を投入、巻き返しを図った。59分にトライを許したものの依然として17-10とリード、しかし試合終了1分前にFBコルビにラックサイドを突かれ、その後は FW、BK一体となった攻撃に対し、タックルするも徐々にゲインされ最後はトライを許し同点になり、ノーサイド。

大金星を目前にしての同点ということもあり、悔しさが残った試合となった。

選手の見極めが完了、セットプレーを向上させ2勝目へ

中盤の6〜10試合目はチーターズ戦の大敗、ジャガーズ戦での初勝利、ストーマーズ戦での同点の試合と浮き沈みのある試合が続いた。

厳しい戦いを経験しながらもチーム力は向上、課題となっていたスクラムもなんとか耐えられるようになってきた。ラインアウトの獲得率は相変わらず低いので、ここをさらに強化したい。

さらにトライアンドエラーで試合出場を繰り返してきた選手の見極めが終了、基本は5月14日のストーマーズ戦に先発したメンバーがベストな布陣といえそうだ。

残りは5月に2試合、6月はウインドウマンス(テストマッチ月間)で試合がなく、7月に3試合を残すのみとなっている。秩父宮での試合は7月2日のワラタス戦のみ。

日にち 対戦カード&結果 時間 場所
5月21日(土) レッズ vs サンウルブズ  14:05 ブリスベン 
5月28日(土) ブランビーズ vs サンウルブズ  18:40   キャンベラ
7月2日(土) サンウルブズ vs ワラタス   14:15  東京
7月10日(日) ブルズ vs サンウルブズ   0:05  プレトリア 
7月16日(土)  シャークス vs サンウルブズ 2:00  ダーバン

残りの5試合も全て格上のチームとの対戦となるが、この中で2勝目が期待できそうなのは、5月21日のレッズ戦、7月10日のブルズ戦だろう。レッズはここまで2勝のみでミスが多く、決定力に欠いていることから苦戦が続いている。しかしスクラムが強く、サンウルブズはスクラムで耐えることができれば勝機が見えてくるかもしれない。

7月2日は暑い東京で14:15kick offとなり、冬のオーストラリアからやってくるワラタスは暑さで本来の力を出すことができない可能性があり、サンウルブズとしてはそこに付け込んで接戦に持ち込みたい。

7月10日のブルズ戦は前回の対戦では27-30と迫っただけに、体調管理を万全にしてアウェイの戦いに挑みたい。理想としてはレッズ戦で2勝目を挙げ、残りの4試合のうち一つでも勝利をもぎ取りたいところ。

サンウルブズがスーパーラグビーに参戦して、国内ラグビーが休みの今の時期にラグビーを楽しむことができるのはファンとしても嬉しい限り。これからもサンウルブズを応援し、注目していきたい。

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