【観戦記】スーパーラグビー2016第9節サンウルブズ対ジャガーズ、ついに初勝利!

サンウルブズ

サンウルブズがスーパーラグビーに参戦して早くもシーズンの折り返しのとなる8試合目を秩父宮ラグビー場で迎えた。

これまで勝てそうな試合はあったものの開幕から7連敗、特に南アフリカ遠征3連戦では内容的にも完敗で、先週のチーターズ戦では大敗を喫するなど大方の予想通り厳しい試合が続いている。

4月23日(土)秩父宮に迎えたのはサンウルブズと同じく今季新規参戦したジャガーズ。2015年W杯でベスト4に入ったアルゼンチン代表の選手で構成されているチームで、サンウルブズはホームの利を活かしてなんとか食らいつきたいところ。

なお、サンウルブズは先週のチーターズ戦で17-92の大差で敗れているが、ジャガーズはそのチーターズ相手にアウェイで34-33で勝利を収めている。このことからもサンウルブズの不利という見方が圧倒的だが。。

スーパーラグビー第9節サンウルブズvsジャガーズ(アルゼンチン)

熊本地震で犠牲になった方へ黙祷

黙祷

スーパーラグビーは試合前に選手が整列することはないが、この試合では熊本の地震で犠牲になった方へ向け黙祷が行われた。

ジャガーズ主将クレービー

クレービー

ジャガーズとアルゼンチン代表の主将を務めるHOクレービー。運動量が豊富でこの日もボールを持って突進するシーンが何度も。

サンウルブズがPGで先制するも、トライを獲られ逆転される

アルゼンチンが先制

前半7分、ジャガーズはキックで攻め、最後はクレービーが密集からボールを持ち出しそのままトライ。キックは失敗でサンルウブズは3-5と逆転を許した。

キックが正確で判断力に優れるトゥシ・ピシ

トゥシ・ピシ

この日は風が強いこともあって、キックの応酬となった。ピシはこの日、陣地を獲得するキックとハイパントが絶好調だった。

続けてジャガーズがトライ

ジャガーズ

前半10分、ジャガーズFWがモールで押し込み、BKが左に大きく展開すると、最後はWTBの選手がライン際を走ってトライ。トライ後のゴールキックは決まらず、スコアは3-10。サンウルブズは嫌な立ち上がりに。

空中戦に強いWTB笹倉

サンウルブズ

試合開始早々、WTB14で先発したロロヘアが怪我で退場し代わって出場した笹倉。得意の空中戦でボールを確保。

課題のスクラムは大きく改善

スクラム

サンウルブズが苦戦しているスクラムはジャガーズに対しては健闘し、一方的に押されることはなく、マイボールをしっかり確保できた。

笹倉が左隅にトライ!

笹倉のトライ

前半20分、サンウルブズはFW、BKとボールを繋ぎ、9フェーズ目で笹倉がゴール左隅に飛び込んでトライを挙げた。難しい位置からのピシのキックも決まって10-10と同点に。

激しい空中戦

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これまで全試合で先発出場しているFBのフィルヨーン。この日も空中戦に、アタックに大活躍。

ジャガーズ得意のBKの攻め

ジャガーズ

ジャガーズはハイパントを上げてボールを獲得、さらにボールを前に蹴ってサンウルブズのゴールに迫る。

ジャガーズのトライか?TMO判定へ

笹倉

蹴ったボールはサンルウブズのインゴールへ。笹倉とジャガーズ選手のボールの抑え合いに。この写真では笹倉が抑えているようにも見えるが。。

TMOのリプレイ画面を確認する選手達

TMO

秩父宮のスクリーンに流れるTMOの確認映像を選手もチェック。TMOの結果は、この前のプレーでジャガーズにオフサイドがあり、サンルウブズは難を逃れた。

サンウルブズFWを支えるエドワード・カーク

エドワード・カーク

NO.8のエドワード・カーク。この日も攻守にわたり積極的にプレー、今やサンウルブズには欠かせない選手になった。

ジャガーズ3つ目のトライでリードを広げる

ジャガーズ

ジャガーズはBKでボールを展開し、最後はハイパントを上げ、CTBのボフェリがボールをキャッチしてそのままトライ。トライ後のゴールはまたも外れる。

トライ後に堀江、ピシ、立川を中心にディフェンスを確認

トライ後のシーン

トライを獲られた後の円陣を確認すると、堀江、ピシ、立川を中心にディフェンスを確認しているようだ。

前半は13-18とサンウルブズが5点ビハインドで折り返し

前半

前半はサンウルブズが1トライ1G2PG、ジャガーズが3トライ1PGで13-18で折り返し。ジャガーズはトライ後のゴールキックを3回全て外したのが痛かった。

一方、サンウルブズは南アとのチームとの対戦時のようにスクラムで一方的に押されることはなく、なんとかボールを確保。また、攻守にわたり圧力を感じることもなく、後半は風上に立つこともあり、優位に戦えるのではと期待できる内容だった。

後半スタート!PGで3点を追加するもトライを取られる

トライ

後半開始早々、サンウルブズはPGで3点を追加し16-18と迫ったものの、その後にCTBカーペンターのパスがインターセプトされ、そのままトライを奪われ16-25とリードを広げられる。サンウルブズファンにとっては、後半PGでいいスタートを切っただけに、落胆が大きかった。

カーペンターが反撃のトライ!

カーペンター

後半56分、サンウルブズは相手22mラインのマイボールスクラムからBKに展開、立川からのパスに対し、内に切り込んで入ってきたカーペンターがきれいに抜けてトライ。スコアは23-25。

トゥシ・ピシのPGで後半72分に再々逆転!29-28とリード!

トゥシ・ピシ

この日もキックが絶好調、ピシが後半66分にPGを決めて26-25と逆転に成功するも、その後ジャガーズにPGを決められ26-28に。そして71分にピシがPGを決めて29-28と逆転、残り9分。ここから一瞬たりとも目が離せない展開に。

後半71分までベテラン大野均がプレー

大野仁

5月に38歳となる大野。この日もハードワークでチームを支えた。さすがに消耗したのか交代時はこの表情。

守りに入らず、攻めるサンウルブズ!

ピシ

得点は僅か1点差のリード、しかし守りに入らず積極的に攻める。

後半79分、立川が試合を決めるトライ!

立川のトライ

残り時間僅か、攻守がめまぐるしく変わる展開に息を飲む。後半79分、サンウルブズは相手ゴール前からのマイボールスクラムからボールを素早く展開、ピシが相手ディフェンスの間に入り、オフロードで走りこんできた立川にパス、そのままトライ!

この瞬間、サンルウブズの歴史的初勝利が決まり、秩父宮が割れんばかりの大歓声に包まれ、観客が総立ちに。

勝利を確信して喜ぶサンウルブズ選手達

サンウルブズ

これまで、苦しい試合が続いても心が折れることなく、勝つために努力した結果が表れた。喜びを爆発させる選手達。

サンウルブズが36-28でジャガーズを下す

堀江主将

2016年に同期としてスーパーラグビーに参加したサンウルブズとジャガーズの選手。これからも切磋琢磨して共にレベルアップしたい。

観客もスタンディングオベーションで選手に拍手を送る

秩父宮の観客

本当に素晴らしい試合だった!秩父宮に来て良かったとサンウルブズファンなら誰しもが思う結果に。

試合後のフィルヨーンとミフィポセチ

フィルヨーン

観客席に知り合いを見つけたようで、笑顔の2人。

ようやく待ちに待った初勝利となった。この試合に勝てなければこれからの後半戦は強敵が続くだけに全敗の可能性が高くなる大事な試合で、サンウルブズは怪我人が出るなどでベストではなかったものの、勝利に対する強い気持ちがプレーに表れた。

勝因はFWのセットプレーが改善されたことと、ディフェンスの規律を最後まで保ち、集中力を切らさなかったこと。

一方、アウェイで戦ったジャガーズは3月後半から続くNZ遠征から直接来日し、疲労だけでなくアウェイ独特の雰囲気に飲まれ、得意とする鋭く速いアタックや激しいディフェンスがあまり見れなかった。

初勝利を掴んだサンウルブズは来週はbye weekで休み、再来週5月7日(土)に秩父宮でフォース(豪)と対戦する。1勝して休みを迎えることができ、精神的にもだいぶリラックスできるだろう。

2015年W杯の南ア戦は、まさか本当に勝つの?というサプライズの大勝利だったが、今回は苦しんで苦しんで、喉から手が出るほど欲しかった勝利で、ほっとしたという気持ちが強い歴史的勝利となった。

これでサンウルブズの残り7試合がさらに面白くなりそうだ。

サンウルブズvsジャガーズ ハイライト動画


スーパーラグビー第9節対ジャガーズ戦のサンウルブズ選手採点と評価

2016.04.23