ダミアン・マッケンジー(Damian Mckenzie)
スーパーラグビーでMVP級の活躍を見せているのがチーフス(NZ)のFBダミアン・マッケンジー。
1995年NZ生まれの20歳、身長175cm、体重80kgと小柄ながらチーフスでレギュラーの座をつかみチーフスの大黒柱としてチームを牽引している。
スーパーラグビーのトライと得点王!
この活躍ぶりは数字にもはっきり表れていて、第7節終了時点でトライ数7、ボールキャリー96回、ディフェンスブレイク33回、得点112点の4項目でトップ。
さらにゲインした距離(メーター)は547mで2位、クリーンブレイク13回、オフロードパス12回は4位とアタック面でのランキングは全て上位を記録している。
これまでNZのU20代表、マオリオールブラックスに選出されたことがあり、近い将来オールブラックスにも選出されるのではと期待されている若手を代表する選手だ。
選手として優れているのが、スピードとランとパスのセンス。
ゲインできそうなコースを広い視野で瞬時に見極め、スピードのあるランでディフェンスを抜き去り、タックルを受けたとしても、オフロードで味方にパスをつなぎ、トライに結びつける。
オフロードといえばSBW(ソニー・ビル・ウィリアムズ)が有名だが、SBWは時として強引な時があるが、マッケンジーは無理をせず正確なのも特徴だ。
課題とされる1対1のタックルの強さを強化すればオールブラックスで、ベン・スミスと15番を争うことができるだろう。
キック時の笑顔(smile)にも注目!
マッケンジーはチーフスでゴールキックも務めており、キック前に微笑むルーティンでも注目されている。
ボールをセットして前かがみになり、ゴールポストを見上げて狙いを定め、笑顔になるシーンはその都度TV画面で表情がアップで映され、今やラグビーファンにはお馴染みの光景になった。
これは五郎丸のルーティンと同様、スポーツ心理学のメンタルコーチと作り上げたもので、以前はゴールキックの際に緊張からナーバスになっていたが、笑うというルーティンを取り入れたことで、リラックスしてキックできるようになったとのこと。
このスマイルがオールブラックスでも見ることができるか今後も注目したい。