日本ラグビー協会岩渕健輔GMが語るサンウルブズのスーパーラグビー参入のメリット

サンウルブズ

日本ラグビー協会岩渕健輔GMが語るスーパーラグビー参入のメリット

W杯イングランド大会から半年近くが過ぎましたが、この間も日本ラグビーは男女7人制代表のリオ五輪予選突破、新たな代表ヘッドコーチの就任、スーパーラグビーへの参戦など、着実に前進を続けてきました。(詳細はNumberにて)

選手時代は日本代表や英プレミアシップのサラセンズでもプレー、現在はラグビー協会15人制日本代表GMを務め、日本代表の強化のために汗を流している岩渕健輔GMのコラム。

コラムをまとめると、サンウルブズがスーパーラグビーへ加入したメリットとして、以下の3つをあげている。

1.スーパーラグビーの強豪チームと試合ができる

スーパーラグビーに参戦しているNZ、オーストラリア、南アフリカのチームは世界ランキングで表すと、どのチームもTOP10に入る実力があるとされ、強豪国とのテストマッチの機会が少ない日本にとっては15試合も強豪チームと試合ができることは非常に大きい経験となる。

また、サンウルブズはスクラムで苦戦しているが、スクラムをはじめとするセットプレーで課題を見つけ強化することで練習では得ることのできない経験となるほか、外国のトップレベルの選手の速さ、強さを体感することで、テストマッチでも必要以上に恐怖を感じることもなくなるだろう。

2.サンウルブズがラグビーの空白期間をなくしファンの関心を維持する

これまでラグビーは1月末の日本選手権が終わるとトップリーグが開幕する秋までラグビーの試合が少なくなり、ファンですらラグビーを話題にすることがなかった。

これがサンウルブズの試合がある2月から7月まではファンの関心が維持され、メディアで取り上げられることも多くなり、また五郎丸をはじめとする海外チームでプレーする選手の動向も報道されるようになった。

トップリーグ、スーパーラグビー、大学、高校、日本代表と一年中ラグビーを楽しめるため、ラグビーファンの関心を継続させ、新たなファンの開拓のためのきっかけ作りも可能となった。

3.サンウルブズがトップリーグの活性化とレベルアップをもたらす

サンウルブズはトップリーグ選抜という意味合いもあり、トップリーグに所属する選手の多くはこれからサンウルブズ入りを目指すようになるだろう。また、海外ラグビーが身近になったことから、野心的な選手の中には海外のチームを目指す選手も出てくるはずだ。

これらの可能性とチャンスがトップリーグのレベルアップにつながり、さらにサンルウブズを通して日本のラグビーをPRすることにより、より多くの海外の有力選手がトップリーグに入団することも考えられる。

有力な高校生や大学生にとっても、レベルの高い場所でプレーする道が開け、目標設定がより高い位置に定まるはずだ。サンウルブズのスーパーラグビー参戦はこのようにトップリーグや大学のレベルアップにも大きく寄与するのは間違いない。

理想は日本にSRのチームが2つでき、NZとAUカンファレンス入りすること

スクラム

まだサンウルブズが参戦したばかりで気が早いが、日本ラグビーのことを考えると東京と大阪に2つ、スーパーラグビーのチームがあるとなおよいだろう。

そして、現在サンウルブズは南アフリカカンファレンス1に所属しているが、例えばサンウルブズがNZカンファレンス、大阪のチームがAUカンファレンスに入ると移動面の負担が減り、さらに南アのチームよりもNZ、AUの方が強いチームが多いので、チーム強化につながるはずだ。

現在、スーパーラグビーはNZとAUが5チームずつ、南アが6チーム、アルゼンチンと日本が1チームの計18チーム。

これを日本とアルゼンチンのチームをそれぞれ1チーム増やし合計20チームとし、アルゼンチンの2チームは南アカンファレンスで日本の2チームをNZとAUカンファレンスにすれば、日本にとってはかなり都合のいい話となるが、日本の強化のためにはベストだ。

とはいえ、こんな話はサンウルブズがある程度スーパーラグビーで戦えると認められれてから実現可能な事。ファンとしてはサンウルブズが強くなって結果を出すよう応援したい。