2015-16シーズンの振り返りと今シーズンへの期待と課題。まずは協会改革を!

ラグビーボール

2015-16シーズンは飛躍の年だった

2015-16シーズンは日本のラグビー界にとっては歴史的な一年となった。W杯で日本が南アフリカを破るなど3勝を挙げ大活躍、すると五郎丸や田中史、山田章仁、畠山、リーチらはテレビに引っ張りだことなり一躍有名人に。

そのラグビー熱はトップリーグにも波及し観客動員は過去最多を記録、さらに男女セブンズチームもリオ五輪への出場切符を獲得するなどこの上ない年となった。

そして、1月31日のラグビー選手権大会にてパナソニックが帝京大学を下して日本一となり2015-16シーズンが終了した。

2015-16シーズンはこれまでの低迷・鬱憤を晴らすかのような「飛躍の年」となった。

2016-17シーズンは挑戦の年に

いよいよ2016-17シーズンが始まる。

W杯での活躍を受け、五郎丸、マフィ、畠山は海外リーグに新たな挑戦を求め、日本のサンウルブズは世界最高峰のリーグであるスーパーラグビーに参戦する。

8月にはセブンズがリオ五輪でメダルを目指し、代表チームではジェイミー・ジョセフ新体制が始まる。またW杯での好結果を受け6月には国内でスコットランドと、11月には敵地でウェールズと対戦することが決まった。

そして、今月にはいよいよサンルウブズの開幕戦を迎える。ラグビーファンにとってはワクワクするようなイベントが目白押しだ。

昨シーズンが飛躍の年とするならば、今年は「挑戦の年」となりそう。

この挑戦を成功させるには選手の頑張りだけでは足りず、ラグビー協会のマネジメントも求められる。

ラグビー協会も改革を

しかしながら以下の記事を読むと何のための会見だったのだろう?大丈夫か?と行き当たりばったり対応に不安を感じざるを得ない。

ラグビー田中史朗は嫌われても言う「協会に不信感」

この日、ラグビー協会はジェイミー・ジョセフ新監督の新体制を発表したが、コーチ陣の人事は一切進展なし。田中は「協会には不信感があります。しっかりしてほしい。協会もレベルアップしてほしい」と発言。(日刊スポーツ)

ラグビー日本代表強化ビジョン会見も「調整中」連発 

薫田真広ディレクターは「調整中」を連発。いきなり再出発のビジョンが見えず、終始歯切れの悪い会見となった。(デイリースポーツ)

トップリーグ開幕戦でのチケット問題、相次ぐ審判のミスジャッジ、サンウルブズや日本代表HCの人選と対応の遅れ、トップリーグや日本選手権の運営等々、ラグビーが注目され新たな挑戦が始まるが故にラグビー協会の対応にも注文が付くようになった。

エディー前HCが退任した理由の一つにも、サンウルブズを運営するジャパンエスアール(JSRA)や協会のサンウルブズメンバーの人選や契約があまりにも遅かったことが原因とされている。

ラグビー人気とサンウルブズ参入に伴って増えた仕事量に適応できる人材が不足しており、ラグビー界全体を俯瞰して引っ張っていく有能なリーダーがいないようだ。

これらを見ていると昨年世間を賑わせた国立競技場の建設やロゴ問題を思い起こさせる。

協会の役員を見てみると幹部は老人ばかりで名誉職になっており、会長を選挙で決めることになった日本サッカー協会とは隔世の感を禁じ得ない。

1月31日に行われたサッカー協会の会長選挙では田嶋幸三副会長(58)が原博実専務理事(57)を6票差で破り当選した。

選挙時にはマニフェストがJFAのHPにて公開され、47都道府県協会、18のJクラブの代表ら75人による投票が行われる。

田嶋新会長は選手としては代表でも活躍、指導者の勉強のためドイツに留学経験がありドイツ語と英語が堪能、筑波大学大学院で学んだ後は指導者の道を歩んできた。就任会見をテレビで見たが若くてハツラツとしていてやる気に満ち溢れていたのが印象的だ。

人材が不足しているなら、岩渕GMのような語学堪能で有能な若手幹部を引き上げて任せるか、外から引っ張ってきて要職に就かせるべきだ。

W杯での活躍に刺激され、三井物産を退社してラグビーW杯組織委員会に転職した中田宙志氏のようなケースもあり、今は人材確保のチャンスでもある。

田中史朗を始めとする選手やファンの不信感を2019年に向けてどう変えていくか。いきなり会長・役員選挙をとはいわないが、このままでは選手の頑張りを協会が足を引っ張ってしまうことになりかねない。

協会も選手と同じグランドに立って前にボールを進める体制を整えるべきだ。