ラグビー日本選手権の開催方式について考える。一発勝負orトーナメント方式?

パナソニック日本一

ラグビー日本選手権、来季の開催方式は検討中

19季ぶりに一発勝負となった方式について、パナソニックの選手からは賛否両論の意見が出た。(デイリースポーツ)

2015年度のラグビー日本選手権はW杯やサンウルブズのスーパーラグビー参戦等、過密スケジュールを考慮してトップリーグ王者と大学王者の一発勝負となった。結果はパナソニックが帝京大学を49-15で破り日本一となった。

試合自体はパナソニックに挑む帝京という構図があり、学生のひたむきさが感じられ面白かったものの、秩父宮の観客数は約1.2万人、1週間前に行われたトップリーグの決勝戦であるパナソニックvs東芝戦は約2.5万人で満員となったことから比較すると、注目度が低く、盛り上がりに欠ける試合となった。

この試合はNHKで生放送され、テレビで観戦した方は「ラグビー人気が高まっている割には空席が目立つ」と感じた方も多いだろう。そこで日本選手権をどのような大会方式にすべきか考えてみたい。

ラグビー日本選手権の大会方式をどうすべきか?

2015年度を除き、日本選手権はトップリーグ上位と大学チーム上位のトーナメント戦にて開催されていたが、毎年のように出場チーム数が変更となるなど、大会方式が固定されず見る方にとっては分かりづらい大会形式であった。

一発勝負方式(2015年度版)について

トップリーグ王者と大学王者の一発勝負方式については以下の点において問題点と優れた点がある。

<一発方式の問題点>
・トップリーグ王者と大学王者では差があり日本一を決める大会としてはふさわしくない
・トップリーグ王者としては格下の学生相手でモチベーションが上がらない
・勝負が見えているため、観客動員につながらない

<一発方式のいい点>
・試合が1試合のみで選手の負担が減る

トーナメント方式(2014年度版)について

2014年度はトップリーグのプレーオフ出場4チーム、その他トップリーグの上位2チーム、大学選手権上位4チームの計10チームによるトーナメント形式にて開催された。

<トーナメント方式の問題点>
・トップリーグ王者と日本選手権王者のどちらに価値があるかが不明
・試合数が増えることからトップリーグ選手の負担が増える
・トップリーグと大学チームの試合が一方的な試合となるケースが多い
→帝京以外の3大学は全て一回戦で大敗となった。

<トーナメント方式いい点>
・試合数が多くいため、ファンにとっては観戦する機会が増える
・大学チームにとってはチャレンジの機会が増える

これらの課題を踏まえて日本選手権をどうするか

トップリーグはシーズンを大きく分けると、リーグ戦、プレーオフ(順位決定トーナメント)、日本選手権の3つにて開催される。

2016年以降日本はスーパーラグビーに参戦することからリーグ戦の開幕から日本選手権の終わりは9月〜1月の約5ヶ月間となりスケジュールに余裕はない。とはいえ、プレーする選手にとっても、ファンにとっても魅力的な試合を行いたい。そのことから考えると、

・トップリーグのプレーオフと日本選手権を統合してトーナメント形式の大会とする
・大会に出場するのはトップリーグのリーグ戦上位5チームと大学王者1チームの計6チームとする
・トップリーグの上位2チームはシードで2回戦からの出場とする

つまり現状、別開催となり大会内容が重複しているトップリーグのプレーオフと日本選手権を一つにまとめようというもの。

このようにすれば選手の負担も少なく、かつ学生がトップリーグに挑戦する機会も継続でき、この大会の優勝チームが日本一のチームとして認識されることになる。

問題はトップリーグのプレーオフ(順位決定トーナメント)の1位〜8位を決めるトーナメントは「LIXIL CUP」と、企業協賛による大会となっており、この点をどうクリアするか。しかし、この方式が一番シンプルで分かりやすく、選手への負担も少なくのではないだろうか。