【観戦記】トップリーグ2015開幕試合パナソニック対サントリー

パナソニックスクラム

いよいよトップリーグが開幕した。ラグビー W杯での日本代表の活躍を受けて、かつてないラグビー人気の波が押し寄せている中でのスタートである。

日本代表だけでなくトップリーグについてもメディアで多く取り上げられ、ラグビー人気復活となるか、一時的な熱狂で終わるかは選手の奮闘にかかっている。これから約2ヶ月に渡って開催される戦いに注目したい。早速、秩父宮での開幕戦、パナソニック対サントリーの試合を観戦してきたので、レポートしたい。

トップリーグ開幕戦パナソニック対サントリー

パナソニックは去年のトップリーグ王者で今年も優勝候補、一方サントリーも毎年優勝争いに絡む強豪チームで開幕戦に相応しいカードだ。

両チーム共に日本代表の選手が多く所属し、パナソニックはPR稲垣、HO堀江、No.8コリニアシ、SH田中、WTB山田が先発、さらにCTBは南アフリカ代表のピーターセンという強力なラインアップ。

サントリーはPR畠山、L0真壁、No.8ツイヘンドリック、SO小野、FB松島が先発、SOはサモア代表のトゥシ・ピシが先発に名を連ねた。サントリーのスカルク・バーガーとフーリー・デュプレアの南ア代表コンビはこの日は観戦のみで出番はなかった。

チケットは完売で当日券の販売もなし

チケット売り切れ

チケットは全て売り切れ。7時試合開始のところ、5時30分の開場時には約2,000人が席取りのために並んだとのこと。上空にはヘリコプターも飛んでいて華やかな幕開けが期待できた。

テレビクルーも多数来場

報道陣

テレビのクルーも多く見かけた。特に若い女性がインタビューを受けている印象。写真には映っていないがフジテレビの宮澤智アナの姿も。

サンゴリアス君

サントリー

サントリーのチームキャラクター「サンゴリアス君」。ツイッターはこちら

サントリーのグッズ売り場

サントリーのブース

サンゴリア君の人気はあまりないようだ。

パナソニックのグッズ売り場

パナソニック

こちらはパナソニックのグッズ売り場。なぜかこちらは盛況だった。

日本代表W杯での記念写真

写真

歴史的偉業を成し遂げたW杯の戦士達の写真。

秩父宮のお店のメニュー

秩父宮の食事メニュー

値段は高めなので、ラグビー観戦をするときは予めコンビニなどで買い込んで行くのをお勧めする。

試合前にはサクラセブンズのエキシビジョンマッチが開催

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パナソニックとサントリーの試合前には女子セブンズのエキシビジョンマッチが開催された。

試合前の練習の光景

真壁

田中と真壁の談笑シーン。

主将真壁を中心に円陣を組むサントリー

パナソニック

パナソニックの練習風景

パナソニック

こちらはパナソニックの練習の一コマ。

選手入場

選手入場

サントリーは真壁主将、パナソニックは堀江主将を先頭に両チーム選手入場。

トップリーグ開幕

試合開始

レフェリーのホイッスルと共に試合開始。そしてトップリーグも開幕。

試合序盤からパナソニックが優勢

堀江

試合序盤からパナソニックの選手の動きが速く、試合を優勢に進めて相手陣内に攻め込む。

田中の素速い球出し

田中

田中のパス出しは非常にテンポが早く、正確なのが印象的だった。

パナソニック山田がトライで攻撃の狼煙をあげる

トライ

SOバーンズのキックパスを山田が抑えてトライ。実際にスタジアムに足を運んで試合を見るとよく分かるのが、選手の走る速さ。山田は帰国後のテレビ出演などの疲れを見せない動きでキレキレだった。

バーンズのゴールポーズ

バーンズ

五郎丸ポーズにそっくりのバーンズポーズ。バーンズは去年のリーグMVPで優勝の立役者。この試合も司令塔としてキッカーとして攻守にわたり大活躍。オーストラリア代表のキャップも51保有しており、SOとして世界的な選手。

スクラムはパナソニックがサントリーを圧倒

パナソニックスクラム

スクラムでパナソニックFWはサントリーFWを常に押し込みプレッシャーをかけ続けた。

躍動する松島

松島

前半、サントリーは動きが硬くミスが多かったが、その中で唯一目立ったのが松島。ボールを持つとステップを切って相手を振りほどいたり、キックで陣地を獲得したりと代表レベルのプレーを見せた。

パナソニックの堅守が光る

真壁

パナソニックは集散が早く守備に穴がないため、サントリーはゲインを切ることができずに苦戦。真壁のクラッシュも止められる。

前半は26-0でパナソニックが大量リードで折り返し

前半

前半はスコア通りパナソニックの圧勝。一方、サントリーはハンドリングエラーが多く、ランでもゲインを切れず、今季大丈夫かと心配になるほどの出来。

スタンドから見ていて分かるのが、パナソニックのバックス陣の動きが切れていてプレーしていて楽しそうなこと。SH田中とSOバーンズのハーフ団コンビを中心に相手を翻弄していた。

ハーフタイム

ハーフタイム

トップリーグのロゴに扮した人たちのパフォーマンスもいまいち盛り上がらず。

サントリーのルーキー流

流

今年帝京から入団したルーキーのSH流。田中との差は明らかで悔しいデビューとなった。

後半に入りようやくサントリーが攻め込む

サントリー

サントリーのラインアウト。後半に入りようやく攻める時間帯が多くなった。

パナソニック主将の堀江

堀江

スクラムとラインアウトの軸としても大活躍の堀江。日本のラグビーを背負っていく存在だ。

パナソニックがさらに突き放す

パナソニックのトライ

後半に入りサントリーのピシがトライをあげたものの、攻撃はそれのみでパナソニックに突き放される。

38-5でパナソニックがサントリーを破り開幕戦を制する

パナソニックの勝利

パナソニックは前後半でトライをぞれぞれ2つ取りサントリーに快勝。サントリーは見せ場を作ることができなかった。

この日のマン・オブ・ザマッチは2トライをあげた山田。パナソニックは稲垣、堀江、コリニアシ、田中、バーンズ、ピーターセン、山田の核となるプレーヤーがしっかり自分の役割をこなし余裕を持ってプレーしていた。

一方サントリーはデュプレアとバーガーを欠いていたとはいえ、ボールが手につかず、守備にも穴があり混乱していたように見受けられた。

サントリーとしては南アコンビが復帰した後に今日の反省を生かしてプレーの精度と組織力を高められるかが課題。一方、パナソニックは順調で優勝に最も近い位置にいるであろうと思わせる試合だった。

サントリー試合後の挨拶

挨拶

負けても挨拶はしっかり。

前売券完売にも関わらずラグビー協会の失態で秩父宮は空席だらけ

試合直後

スタジアムに入る時にチケットは前売券完売で当日券の販売はなしとのアナウンスがあったものの、いざ試合が始まってもスタジアムはゴール裏の席はほぼ空席で、西と東のスタンドも両端の席はほとんど人がおらず、なんでこんなことになるのかと疑問に。

スタジアムに来た観客は秩父宮の収容人数が2.5万人のところ僅か1万792人と約半分程度。

しかも去年の開幕戦よりも少なかったという。原因としてはパナソニックとサントリーに対してチケットを9,000枚を割り当てたが、想定の半数しか来なかったためとのこと。しかも両チームへの来場者数の確認を怠ったとのこと。

甘い見積もりと職務怠慢によりせっかくの華の開幕戦に水を差す結果に。トップリーグのHPやネットのチケットセンターではチケットは全て完売となっており、来たいのに来れなかった人が多数いたのは明らかでファンを増やしラグビーを盛り上げるための機会損失になってしまった。

この件についてパナソニックの田中は「結局、(客席が)いつもと変わら無い状態だったので、協会にいらっとしましたね。選手がそこまで必死でやっているのに。誰が悪いのかも分からないですけど、協会がしっかりオーガナイズできていないのはありえない。ラグビー(界)としては負けの試合。」とコメント。

予想外のラグビーフィーバーにラグビー協会も不慣れで戸惑いもあり多忙とは思うが、マーケティングの面でもしっかりサポートして二度とこのようなミスをなくさなければにわかファンからはそっぽ向かれてしまうだろう。

それにしても、秩父宮の席が僅か2万席しかないのにその内約半分のチケットを出場チームの企業への割り当てるとは完全におかしい話。この辺の感覚もプロではなくアマチュアなのだろう。