ラグビー日本代表と南アフリカ戦を振り返る
日本代表選手が出演したJスポの特番「歴史を創った当事者が振り返る!ラグビーワールドカップ2015南アフリカvs日本」が放送された。
選手とともに南ア戦を振り返って、プレーした選手ならではの裏話や感じたことなど約2時間たっぷり聞くことができる見応えのある番組だった。
司会は今回のW杯の試合でもアナウンサーを務めた矢野武氏とラグビー解説でお馴染みの村上晃一氏。
このコンビのラグビー中継は非常に分かりやすく心地が良い。
以下では番組の中での選手の発言のうち、面白いと思ったものをピックアップした。
世界的プレイヤーLOのマットフィールドについての印象は?
(大野)試合前に隣にマットフィールドがいて、ゴメンなさいという感じだった。
試合中にイラつかせてやろうと思って、ブレイクダウンで立ち上がる時に彼の顔を押さえつけながら立ち上がって、向かってくるかと思ったら冷静だったので、逆に自分の小ささを思い知らされました(笑)
LOのデヤハーに対してのタックルミスでトライを許したプレイについて
(三上)下に刺さってやろうと思って思いっきり(タックルに)いったら。。。
凄いやってしまった感があって落ち込んでいたんですけど、大野さんが「俺出すぎたゴメンって」フォーローしてくれて。
(大野)ゴールラインで二人で傷を舐め合っていました(笑)。
そして翔太(堀江)がすぐにあれは均さんが出すぎだよって、すぐアドバイスしてくれて。
彼は修正する能力が凄い高いですよね。電光掲示板での再生プレーを見て指摘してくれました。
マットフィールドをタックルで止めましたね
(松島)そうですね、割と弱かったですね(笑)
最後ペナルティーキックではなくスクラムを選択したことについて
(真壁)シンビンで(南アが)一人少なかったのもあるし、前のスクラムの時点でFWが凄いまとまっていて押せるぞという雰囲気になった。
その時トンプソンが「歴史変えるの誰よ?」と言葉を発して、タイトファイブ(PR,HO,LOの選手)が全員で「俺らでしょ!」って言って、その時点でいけるなという雰囲気になっていた。
だからスクラムを選択したのはFWからしたら必然だった。
応援してくれたファンへの一言とこれからの決意
(松島)レベルの高いラグビーをしていくので、ぜひ会場に足を運んでいただいてスーパースターやレベルの高い試合を見てください。
(小野)来年にはスーパーラグビーもあるし、オリンピックではセブンズもある。
そういう意味ではラグビーは女子のラグビーもあるし、体の大きさや男子・女子関係なくラグビーという競技を楽しんで見て欲しいです。
(三上)ラグビーはホントに生で見ると迫力があって、特にスクラムとか音とかの迫力を見て欲しいです。
(真壁)今ラグビーを見てくれる人は南アフリカ戦をベースに見に来てくれると思うので、これからトップリーグであったり、スーパーラグビー参戦であったり、いろんなイベントがあって楽しみがるのでぜひ見てもらえればと思います。
(大野)日本では深夜の時間帯にも関わらず、多くの人がテレビで応援してくれている姿はイングランドで戦う我々の目にもしっかり入ってきて、そこから力をもらって3勝できたと思います。
W杯で日本のラグビーは盛り上がっていますが、これを2019年まで続けるためにトップリーガー全員が責任と誇りを持っていいパフォーマンスを見せるので、ぜひ見に来てください。
J SPORTSならでは、地上波では時間の関係でここまで深い話は聞けないであろう話がたっぷり詰まった2時間だ。
トンプソンの「歴史変えるの誰よ?」という問いに対して「俺らでしょ!」というシーンなんてスポーツ映画に出てくるようなシーン。
改めて南アフリカ戦での勝利は選手の強い想いが一つにまとまった結果の表れであることがわかる素晴らしい話だ。