【観戦記】第53回大学ラグビー選手権決勝 帝京大学vs東海大学

帝京大学ラグビー部

全国大学ラグビー選手権2016決勝帝京大学vs東海大学

2016年度の大学選手権の決勝に駒を進めたのは前評判通りの2校、関東大学対抗戦1位の帝京大学と関東リーグ戦1位の東海大学となった。

共に1月2日の準決勝では勢いにのる関西勢を退け、決勝戦は帝京大学の大学選手権8連覇、または東海大学の初優勝をかけた大一番となった。

今年は東海大学の評価が高く、王者帝京との決勝戦も競った展開になるのではとの見方が多かったが、その通り、試合開始直後から目の離せない激戦に。

1月9日成人の日、東京は前日から降り続いた雨が昼にようやくやむと、14時の試合開始に合わせるように晴れ間がのぞいた中、試合開始のホイッスルが鳴った。

東海大学ボールで試合開始!

東海大学ラグビー部

1月9日(月)14時、秩父宮ラグビー場で東海大学ボールにて試合開始。

東海が帝京ゴールに迫る

ラインアウト

キックオフのボールを帝京は中途半端に見合ってノックオン。東海がファーストスクラムで帝京を押し込みペナルティを得ると、ラインアウトも確保してアタック。

東海FWが自慢のパワープレーで前進

東海FW

東海はモールからPR3渡邉隆之らがラックサイドを突いて帝京ゴールまであとわずかのところまで迫るも、帝京も懸命のディフェンスで凌いだ。

東海HO大塚憂也が先制トライ!

大塚憂也

東海はFWの連続攻撃からラインに展開、HO大塚憂也がボールを受けてインゴールに飛び込み先制トライを挙げた。

東海が敵陣で攻める展開が続く

スクラム

さらに敵陣ゴール前で攻める東海。東海ボールスクラムで両チームFWの息が合わず、レフリーから注意を受ける場面も。決勝戦ならではの緊張感。

東海FWが帝京FWをスクラムで押し込む

ラグビー

ファーストスクラムから優位にスクラムを組み続ける東海。ここでもマイボールスクラムでスクラムからボールを出さずに帝京を押し込んだ。

前半17分、東海がスクラムトライ!

東海大のトライ

東海はスクラムを押し込み、No.8テビタ・タタフがトライし東海が14-0とリード。東海としては最高の立ち上がりに。

反撃する帝京

攻める帝京

いきなり2トライを奪われ、追い詰められた帝京。前半の中盤からボールをキープし反撃開始。

前半34分、帝京No.8ブロディ・マクカランがトライ

ブロディ・マクカラン

帝京はSO松田力也がディフェンス裏にゴロパントを転がし、そこへNo.8ブロディ・マクカランが走り込んでボールを押さえてトライ。

さらに帝京はCTB矢富洋則がトライを取り同点に!

矢富洋則

さらに帝京はターンオーバーからBKが速攻を仕掛け、CTB13矢富洋則がトライを決め14-14の同点とした。BKに速くて強い選手が揃う帝京は短時間でトライを取りきることができるのが強み。

トライを取って自陣に引き上げる帝京フィフティーン

帝京フィフティーン

帝京はノックオンから始まり、スクラムで押され、連続でトライを許すなど厳しい立ち上がりとなったが前半で追いつくことができた。

前半は14-14の同点で折り返し

前半終了

両チーム共、2T2Gの14-14と一歩も引かずに前半を終了。FWのセットプレーは東海、BKの展開力は帝京が優勢。ディフェンスはしっかりと整備されており、体の強い外国人選手が目立つ場面もなく引き締まった決勝戦にふさわしい試合に。

ハーフタイム時に秩父宮の芝を修復

秩父宮の芝

秩父宮は11月のウインドウマンス前に芝生を張り替えたものの、早くも芝生はボロボロに。スクラムで剥がれた芝生を修復する係員。

決勝戦の観客数は13,776人

観客数

この日秩父宮ラグビー場に駆けつけた観客は13,776人。バックスタンドは大方埋まったが、雨の影響などもあり集客の面では苦戦した。なお、この試合はNHKでも生放送。

後半開始早々、東海がインターセプトでトライ!

ラグビー大学選手権

後半は帝京ボールでスタート、帝京がアタックをするも帝京SH小畑健太郎のパスを東海SH湯本睦がインターセプトし、そのまま50m走りきってトライ、東海が19-14とリードした。

帝京は後半にスクラムの修正を図る

帝京スクラム

前半、東海に対してスクラムで劣勢だった帝京。後半は修正し互角に組む場面も。

帝京LO姫野和樹→CTB矢富洋則と繋いでトライ

姫野和樹

帝京は15分、LO5姫野和樹が大きくゲイン、ラックからボールはCTB矢富洋則へ

矢富洋則

矢富洋則がこの日2本目のトライを決め、帝京が19-19と再び同点に追いついた。

沸き立つ帝京応援団

帝京応援団

目の前でトライが決まり、盛り上がる赤の帝京応援団。応援では帝京ファンの方が観客が多かった。

帝京No.8ブロディ・マクカランのゲイン

ブロディ・マクカラン

身長191cm、体重100kgと大柄で運動量も豊富なブロディ・マクカラン。後半23分にブラインドサイドをゲインし、WTB14吉田杏へパス。

帝京WTB吉田杏のトライで帝京が逆転!

吉田杏

パスを受けたWTB14吉田杏がそのままタッチライン際を走り切りトライ!後半23分に帝京が26-19とこの試合で初めてリードした。

ラインアウトの攻防

ラインアウト

しっかりボールをキープする東海。東海はセットプレーが安定しているのが強み。

後半28分、帝京SO松田力也のキックからWTB竹山晃暉がトライ!

竹山晃暉 竹山晃暉

帝京はラインアウトからBK展開、ラック後にSO松田力也がインゴールにキック、そこへ走り込んできた帝京WTB竹山晃暉が東海FB野口竜司と競った結果、竹山のトライが認められ帝京が33-19とリードを広げた。

残り10分で14点差のビハインドの東海

東海大学ラグビー部

トライされた後に円陣を組んで逆転を目指す東海フィフティーン。

帝京ゴールに迫る東海

帝京ゴールに迫る東海

東海は帝京ゴール前に迫り、さらにスクラムでも帝京コラプシング(スクラムを崩す反則)のアドバンテージを受け攻め続ける。

東海、この試合2本目のスクラムトライで7点差に迫る

スクラムトライ

前半同様、東海は5mラインからマイボールスクラムで押し込んで、No.8テビタ・タタフがトライ。後半35分に東海は26-33と7点差、1T1G差まで迫った。

スクラムトライを奪った東海FW

東海FW

PR1三浦昌悟、PR3渡邉隆之を中心にスクラムでは学生トップクラスの東海。勝負どころでスクラムを押してトライを決めた。

残り5分、逆転のため攻める東海

東海大学ラグビー部

優勝するためにはトライを取るしか術のない東海。FWが次々にラックサイドを突いてアタック。秩父宮は東海を応援する大声援と帝京応援団の悲鳴が響いた。

最後に帝京がボールを蹴り出しノーサイド!帝京優勝!

ノーサイド

東海は帝京ゴール前5mまで攻め入ったものの、密集からボールが帝京側へ転がり、SO松田力也が蹴り出してノーサイド!

帝京大学が33-26で東海大学に勝利、大学選手権8連覇達成!

帝京勝利

大学選手権決勝にふさわしいハイレベルな激戦は帝京大学が7点差で勝利、見事大学選手権8連覇を達成した。

宙を舞う帝京ラグビー部キャプテン亀井亮依

帝京大学ラグビー部

全メンバーから胴上げをされる亀井亮依キャプテン。王者帝京は「勝って当たり前」とみなされ、大学選手権8連覇達成へ向けてのプレッシャーは相当なものだったはずだが、この胴上げで荷が下りた。キャプテンとしてチームをまとめるだけでなく、FLとして体を張ってプレーで引っ張る役割も果たした。

優勝した帝京大学は日本選手権への出場切符を手に入れた。準決勝は1月21日(土)に花園でトップリーグの王者と対戦する。今回の日本選手権をもって、大学チームが参加するのは最後となる見込みで、帝京の選手には格上の社会人チームに対して、さらに気合の入った試合を期待したい。

全国大学ラグビー選手権試合結果速報!東海と帝京が決勝に進出!

2016.12.05